2020年 7月 15日 (水)

できる幹部候補が抜けていく… 給与は業界トップクラスのはずなのに

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   大手メーカーの販売代理店をチェーン展開するB社。その会社の顧問を務める先輩から久しぶりに電話がありました。社長の悩みを聞いてほしいというのです。

   B社は10年ほど前に家業から独立し、40台半ばで現社長が立ち上げた会社。業績好調で、本部からも成績優秀代理店として表彰されています。実績重視の給与体系で、成績上位のスタッフは業界でもトップクラスの給与水準にあるようです。

   店舗数を10にまで伸ばしてきた社長の悩みは、「最近、会社を牽引してきた幹部候補が、歯が抜けるように辞めていく」というものでした。

社長「どうやって引き止めればいいものか」

これだけよい条件で待遇してるのになぜ…
これだけよい条件で待遇してるのになぜ…
「この1年でも、3人ほどが抜けていまして…。理由はよく分からないけれど、明らかにウチより処遇の下がる会社に転職しているんですよ」

   さらに困ったことに、近い将来ナンバー2に、と思っている現場統括のH店長までもが転職を考えている雰囲気があるのだとか。どうやって彼をはじめとする優秀な従業員を引き止めたらいいものか。

   社長は明るい性格で、至って温厚。辞めた3人や他の社員が社長と対立しているとか、評価や処遇に不満があるといった事実はないようでした。しかし、何か共通した理由があるはずです。

   私はコンサルティングの予備調査と称して、H店長との面談をお願いしました。40代半ばで、転職6年目。年俸は約1千万円で業界トップクラスであることは間違いなく、処遇に不満はない様子です。私はあえて、いきなり核心をついてみました。

「ここ1年で、幹部候補社員が3人辞めていますよね。理由は何だと思いますか」

   するとH店長は「本人たちから直接は聞いてはいませんが」と断りながら、こんなことを明かしてくれました。「彼らの考えは、なんとなく分かります。若いバイトなら、明るく楽しい職場で給与も悪くなければそれでいいですよね。でも、中堅以上の社員はそうはいかない。自分の将来が不安だし、中途半端で成長が止まってしまうのも嫌ですから…」

   ハッキリと口に出してこそ言わなかったものの、彼は私に「このままなら私も辞めますよ」と訴えかけているように聞こえました。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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