2024年 4月 18日 (木)

縁を感じる人に「また会いたい」と思ってもらう秘訣

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   社会人経験が長くなると、何かの縁を感じる出会いの機会にぶつかるものです。自分からひと押しすれば関係が続きそうな場合もありますが、それでも相手に「また会いたい」と思ってもらわなければ、再会は実現しません。

   人は誰でも、会談後に「また会いたい人」「二度と会いたくない人」「どちらでもない人」として記憶に残します。おそらくかなりの割合を「どちらでもない人」が占めると思いますが、これを「また会いたい」と思わせる工夫が常日頃から必要です。

ポジティブで建設的に。「他人の批判をしない」「明るく将来の話をする」

言葉と態度にネガティブな要素を盛り込まない「ヒューマンスキル」
言葉と態度にネガティブな要素を盛り込まない「ヒューマンスキル」

   どんな多忙な人でも、どうしても会いたい相手なら時間を惜しむことはないでしょうし、場合によっては先約を変更してでも会いに行くかもしれません。

   「また会いたい人」には、円滑な人間関係を築く上で必要な「ヒューマンスキル」が備わっています。その多くは単なる聞き上手以上の、話し上手な人ではないでしょうか。

   また会いたい人の話は、とにかくポジティブで建設的です。「他人の批判をしない」のはもちろん、過去をネチネチ悔いるような話ではなく、「明るく将来の話をする」ことが多いものです。

   私が以前取材した食品商社の営業マンのAさんは、「彼と話すと不思議と元気になる」と評判で、いつも周りに多くの人を集めていました。その理由は、前向きな姿勢がにじみ出ている話し方にあったようです。そのことについてAさんに話を振ってみたところ、こんな風に打ち明けてくれました。

「いや、正直を言うと、これは自分でもかなり意識をしているのです。言動は意識すれば変えられます。『演じている』と言ってもいいのかもしれません」

   Aさん自身は、実は根っからのポジティブタイプではないのだそうです。でも、人の性格はムリに変えることはできません。性格はそのままに、言葉と態度にネガティブな要素を盛り込まないようにしている――。それが彼のヒューマンスキルでした。

思考を態度や言葉や行動として表に放つときだけでも

   誰だって、怒りや不安に悩まされたり自信がなくなるときもあります。そして一度ネガティブになった気持ちをガラリと変えることはたやすくありません。

   そんな後ろ向きな状態であっても、その思考を態度や言葉や行動として表に放つときだけでも、そのタイミングでポジティブに変換してみるといい結果につながります。

   これまでのビジネス経験を振り返っても、仕事の広がりや新たな展開を提供してくれたのは人との出会いでした。一期一会な出会いを大切にすると思わぬ展開があるものです。

「これまでになかった人脈が形成されて視点が広がった」
「新たな発想でビジネスを組み立てられるようになった」
「近視眼的な判断をしなくなって周囲から見方が変わった」

といった仕事上の財産を提供してくれることでしょう。

   直感で縁を感じた出会いを見逃したり邪険にしてはいけません。きっと将来的に大切な財産となる出会いのはずです。そのためにもポジティブな話し方をすることを心がけたいものです。(高城幸司)

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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