2024年 5月 8日 (水)

カンボジアで「50万円起業」 グローバル化がもたらす新しい自由

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日本人は実質的にノーリスクで練習できる

   脱サラや定年退職して、退職金を使って店を持ったという話がよくありますが、結局退職金のほとんどをお店の開業費につぎ込まざる得ません。

   そして飲食店が成功する確率は非常に低く、何十年も続くこともめったにありません。大概は赤字で1~2年で閉めざるを得ない。そして退職金を全て失い、途方にくれるのが基本的なパターンです。

   なにが言いたいかというと、いきなり日本で2000万円も投資してしまうというメンタリティが、リスク管理という観点からはヤバイということです。すべてのリスクをそこに集中してしまうのですから。

   第二の人生でカフェなど飲食店を開きたい人がいるなら、まずはカンボジアで試しにやってみてもいいと思うのです。カフェの開業なら50万円もあれば十分でしょう。しかもカンボジアなら、夫婦そろって月に10万円もあれば生活できます。

   いろいろ反論はあるでしょうが、これは練習です。半年くらいやって閉めてもいいし、1年で放り出してもいいし、はじめから1年限定としてもいいでしょう。どんな失敗をしても、どんなに気変わりしても、これならほとんど失うものはないはずです。

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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