2020年 9月 21日 (月)

大学3年生で「就活指導」なんかしても無駄じゃないかと思う理由

ホットでもアイスでも美味しい。季節にあわせて楽しめる、大正製薬の乳酸菌が入ったごぼう茶。

   名前が知られている日本の上場企業というのは、就労人数のわずか15%しかありません。あのワタミや王将の現場の従業員も入れた数ですから、本当に学生がホワイトと感じて入りたいと思う就職口は、10%もないのかもしれません。

   そこに入ろうとしたら、なかなか大変です。その仕事は上位大学の学生で、学生時代にビジネスをやっていたとか、そういうレベルの人がかっさらっていきます。とりわけ何の実績もないノースキルの文系学生に、内定が出るはずもありません。

「10%しか勝てないレース」に参加する自覚が足りない

『英語もできないノースキルの文系学生はどうすればいいのか?』
『英語もできないノースキルの文系学生はどうすればいいのか?』

   就活においては、そういう「参加者の10%しか勝てないようなレース」に、あたかも全員が勝ち残れると信じて参戦します。そしてまわりも、勝ち残ることを前提にした面接の方法や自己PR、自己分析といったテクニックを指南します。

   しかしどれだけ煽ったところで、3年生の終わりには挽回不可能で、あらかた勝負がついているんです。もうその頃には、どうしようもない差がついているのに、あたかもそれが努力次第で挽回できる幻想を抱かせて、就活生を鼓舞します。

   結局、ノースキルの文系学生は、100個も会社にエントリーして全滅。精神的に追い込まれてしまう人もいます。無理ゲーを無理ゲーと知らず、きっとクリアできると信じて人生をかけて取り組んだ結果、クリアできずに倒れてしまったのです。

   日本の就職活動が学生に多大なストレスをかけているのは、実はこういう無理ゲーであることを誰も知らしてくれない、または学生も薄々そうだと分かっていながら、現実を見たくないので、自分だけは10%に入れると思っているところにあるのではないでしょうか。

   さらに昭和脳のオッサンが、「仕事がないのは努力しない奴がわるい。努力しろ」という批判を繰り返します。そもそも努力しないでも椅子に座っていられるオッサンのお陰で、若者の採用が減っているのですから、まったくもって冗談のような話です。

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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