2019年 12月 14日 (土)

日本の転職希望者に多い「甘い願望」 彼らに見えていない垂直型キャリアとは

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日本人に多い「水平型キャリア志向」

   つまり彼らは、目線がたて型なのです。自分の専門分野なりで、縦(グローバルのトップを目指す)ということ。その専門分野で世界のトップになって年収をあげて、やりたいことを実現するということです。実に現実的です。

   インド人、中国人は、専門分野を変えず、活躍フィールドを、自国から、アジア、全世界へと、広げていくという垂直型のキャリア志向をしています。

   一方、日本の人の場合は、さっきもいったように、いろいろやりたい、スキルの幅を広げたい、経営っぽいことにたずさわりたいといった志向が強いです。

   日本の社内に閉じこもり、そのなかで、ジェネラルにいろいろできるようになるという、水平型のキャリア志向です。

   これは、組織が違うからと言ってしまえば仕方ないのですが、面白い違いだと思いました。

   ただ、環境によるところも大きいと思います。たとえば、スポーツの世界で考えるとわかりやすいかもしれません。サッカー選手、野球選手、ゴルフ選手、どのスポーツの選手がすごいということはありません。あるのは、それぞれの分野で世界の頂点で勝てるかどうか。メジャーで通用するか、ワールドカップで活躍できるか、マスターズに勝てるか、です。

   スポーツ選手は、分野ごとのたて型のキャリアをしていると言えましょう。

   ビジネス界においては、まだまだ日本の人材市場と世界の人材市場がリンクしていないので、たて型キャリアを志向するひとは少なそうですが、かつて野茂英雄氏が日本人のメジャーリーグプレイヤーの道を開いたように、なにかブレイクスルーがあるかもしれません。

   以前、たいへん著名なヘッドハンターの方の講演を聞きに行ったことがあります。その方の願いは、世界に名だたるグローバル企業で日本人のCxOが誕生することだ、とおっしゃっていました。そういう日はくるのでしょうか?(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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