2020年 2月 20日 (木)

本当の「グローバル人材」と、「グローバル人材もどき」の違い

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世界中で同じ仕組を使うものを、管理したり、運用したり…

   では、グローバルな仕事、人材というのはどういうことでしょうか?

   最初の例にヒントが有ります。たとえば倉庫の高度な管理の手法やそれに基づいた物流といったものは、国によってやり方に違いが無いのです。例えば、アマゾンは、高度にIT化した倉庫と物流の仕組みを、全世界で全く同じ仕組で運用しています。アメリカの倉庫と、日本の倉庫では、仕組みに違いがありません。

   そう、こういう世界中で同じ仕組を使うものを、開発したり、管理したり、運用したりすることが、グローバルな仕事ということができます。

   倉庫のスタッフに直接目をくばったりする管理者は、現地にいて目を光らせている必要があるので、現地向けの仕事ですが、倉庫の管理システムを設計し、それを世界中で運用していくという仕事は、グローバルなものです。

   このようなタイプの仕事としては、物流、サプライチェーン、R&D、財務、マーケティング、ITなど、いわゆる本社が一括して行う仕事があります。

   もう一つは、複数の地域を統括するような部門で働くことです。例えば、シンガポールの本部から、アジア地域全体を見る。個別の国の業績や動向をみて、全体として、どうすればいいかの判断を下すような機能です。これも、グローバルな仕事だといえます。

   このような仕事をするには、多様な価値観や文化を理解し、多様性をマネジメントしながら、数字で成果を出すことが求められます。そういう人材がグローバル人材です。

   非常に簡単にいえば、多国籍の文化も考えも違うチームを率いて、トップレベルの複雑な経営問題を解決し、数字をつくれる人材です。

   さて、日本の会社のいうグローバル人材というのはどういうものでしょうか。

「日本と、現地の間をとりもち、その間の言葉や文化的差異をうまく乗り越え調整して、よろしく計らう調整役。現地の文化と、日本の文化の両方を知っていて、その翻訳・調整ができることが大事」

というものです。

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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