「軽度のうつで出勤」社員に周囲から不満 好不調激しく「フリーダムすぎる!」

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   うつ病などで会社を休んだり、ならし出勤をしたりする人が増えている。「心の病」の労災認定は、昨(2012)年度まで3年続けて過去最多を更新している。

   医師から「配慮しながら就労可能」と言われた社員が出社している場合、周囲は温かく見守りたいところだが、その就労状況によっては、他の社員の間に不満が広がるケースもあるようだ。不満が顕在化してきた場合、人事担当者はどう対処すれば良いのだろうか。

「休ませた方が良いんじゃないか?」の声も

   システム会社の人事です。軽度の精神疾患の社員について悩んでいます。

   開発部のAさんは精神疾患系の体調不良だそうですが、出勤しています。

   診断書によると「うつ状態 残業は不可などの配慮をしながら就労は可能」とのことです。

   週に2日くらいは遅刻し、早退もときおりあるものの、欠勤は1日もありません。

   今は人員不足と言うこともあり、猫の手も借りたいという状況であることから、そこまで病状が重度でなく、仕事ができる状態ならば手伝って欲しいという状況のようです。

   Aさんも病気とは言え、休むよりは少しでも仕事をしている方が良いという希望でもあるため、勤務時間を調整しながら出勤してもらっています。

   しかし、調子の良い時と悪い時が顕著のようで、調子が良い時は通常通り仕事ができるようですが、調子が悪い時はかなりの時間、机の上に突っ伏して寝ているようです。

   この状況を良しとしない社員もいるわけで

「あんなに自由な感じで仕事をしているのを許すなんて、会社としていいのか?」
「病気なんだから休ませた方が良いんじゃないか?」

という風に不満も出ているようです。自分たちの士気にもかかわる、というわけです。

   一方でAさんを擁護する声もあり

「そこまで重度でもないし、本人の希望でもあるんだから周りがフォローすればいいんじゃないか」

と言っています。

   ただ、擁護論や本人の希望もあるとはいえ、不満の度合いは会社として見過ごすことはできないレベルまで高まっているように感じます。どうすればいいでしょうか?

尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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