2024年 4月 19日 (金)

米印中…5か国の学生が「日本観光」でビックリ そのベスト5とワースト3とは

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

信じられない!Wifiはホテルのロビーだけなんて

自作の日光彫を手に満足気な参加者たち
自作の日光彫を手に満足気な参加者たち

   というわけで、定番化した観光コースから、私たちが普段行かないような「再発見」の場所まで好評の嵐だったわけですが、若干困ったこともありました。というわけで、ワースト3の発表です。


ワースト3位:ベジタリアン向けメニューがない

   今回ベジタリアンがいたので、なるべくベジタリアンメニューのありそうなレストランを選んだのですが、本当に数が少ない。ベジタリアンにも様々なポリシーがあって、肉がダメな人、肉も魚もダメな人、卵もダメな人、肉や魚がスープに入っているのすらNGな人…。特に最後の人たちは、だしに魚が使われていることが多い日本でのレストラン探しは大変です。「アメリカでは人口の5%がベジタリアン」「インド人の20%~40%がベジタリアン」という調査もあって今後のグローバル化にはこれもカギになるかも知れません。


ワースト2位:タクシー

   自由行動の日には、お勧めの観光場所と関連する電車のマップを手作りで配布しました。というのも、タクシーに外国人だけで乗って目的地にたどり着くのは難しいという意見があったからです。日本人が一緒に乗っていれば問題ないですが、例えば「東京駅」と一口に言っても色々な出口、待ち合わせ場所があるし、複数台がピンポイントで集結するのは至難の業と感じます。


ワースト1位:Wifi

   ちょっといいホテルや旅館に泊まっても「Wifiはロビーだけ」ということがありました。また、ある喫茶店や駅では無料でWifiが使えるとはいえ、事前に日本語で登録が必要…。そこら中に野良無線LANが飛んでいるのはセキュリティ上問題ですが、少なくとも携帯電話がなくても街歩きに支障がない程度には無料のWifiスポットを用意してもいいのではないかと思います。


   さて、本Japan Tripですが、昨年の高評価もあって今年は参加者が30人に倍増予定。一方で「日本は食も文化も大好きだけど、日本人がいないと行くのが不安」という声をよく聞くのも事実。こうした傾向を受けてか、タクシーの利便性(外国語対応など)を高めるアプリの開発も始まっているようですが、特にワースト2位と1位については、「2020年の東京五輪までに」と言わず、観光競争力を高めるためにも速く物事が進むとよいなあ、と思います。(室健)

室 健(むろ・たけし)
1978年生まれ。東京大学工学部建築学科卒、同大学院修了。2003年博報堂入社。プランナーとして自動車、電機、ヘルスケア業界のPR、マーケティング、ブランディングの戦略立案を行う。現在は「日本企業のグローバル・マーケティングの変革」「日本のクリエイティビティの世界展開」をテーマに米ミシガン大学MBAプログラムに社費留学中(2014年5月卒業予定)。主な実績としてカンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバルPR部門シルバー、日本広告業協会懸賞論文入選など。
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