2024年 4月 16日 (火)

会社を辞めたい?なら賠償金払わんかい! 「辞めさせてくれない」会社に悩まされる人々

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   世の中、仕事を続けたいのに会社の業績不振でリストラされる人もいれば、辞めたいのに会社が辞めさせてくれない人もいる。

   必要な人材として「厚遇するから残ってくれ」ではない。安い給料でこき使える「兵隊」がいなくなっては都合が悪い、という勝手な理屈で引き止められる事例が数多く報告されている。

「『辞めたらケジメとるぞ』と脅された」

飛び去りたいのに…
飛び去りたいのに…

   NPO法人労働相談センター全国一般東京東部労組は2014年6月2日、4月分の「辞めたいのに辞めさせてくれない」相談事例を抜粋してウェブサイト上で紹介した。理不尽な理由で辞めさせてもらえない状況が満載だ。

   ひとつは時期を巡る問題。子どもの体調不良を理由に即退職を希望したところ、「社内の決まりで退職手続きは1か月前となっている」と断られた、パワハラに耐え切れず「辞める」と伝えたところ「1か月はやめられない」と言われた、というケースが見られる。「雇用契約書」をたてに、退職の申し入れは3か月前と主張する企業もあるようだ。

   会社側や上司がごねたり、知らん顔を決め込んだりするのも困りもの。「退職届を受理してくれない」「リーダーが辞めたら残されたチームの同僚はどうなる、と怒られた」「本社に(退職の)メールをだしたが返事もない。上司は『本社が…』」としか言ってくれない」などの例がある。

   これがさらに進むと、恫喝ともいえる言葉を吐かれる。「辞めるなら、今までの店の改装代など全額払ってから辞めろ」「今辞めたら損害賠償で訴えてやる」、果ては「『辞めたらケジメとるぞ』と脅された」という人までいた。もはや身の危険すら感じる脅迫ともいえるだろう。

   同NPOに寄せられる「辞めたくても辞められない」という相談は、少なくない。前月の報告では「わたしたちは徒弟じゃない」と大きく書かれたカードを両手に抱えた男性の訴えかける写真が掲載されていた。

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