上司の人事評価「仰せのままに」は損 上手なイチャモンのつけ方とは

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「部長、なぜ私はB評価なんですか? 理由を説明してください」
「目標は達成したのにB評価なら、どうやったら、A評価になれるんですか?」

   ある大手メーカーで法人営業を担当するAさん(33歳)は、1年前の人事考課のフィードバック面談の時、そう言って部長に食い下がったそうだ。

『どうやったら、A評価になれるんですか?』はうまい質問

この評価、なぜ?
この評価、なぜ?

   その事態を知った同僚の反応は、一様に冷ややかだったと言う。

「あ~、やっちゃったな、あいつ」
「評価で上司に楯突くなんてサラリーマン失格だろ」
「ありゃ、上司に反感買って、次回の評価はかえって下がるぞ」

   ところが、結果は否。

   A氏の次回の人事考課では、見事A評価だったと言う。

「別に、目標達成度が前にも増して上がったわけでも、大きなリプレースメント案件(競合が食い込んでいたクライアントを奪うこと)が取れるなど『目立つ仕事』や『大きな業務トピック』があったわけではない。だから、前回の『文句』が効いたとしか思えないんですよね」
評価に納得がいかないと上司にイチャモンを付ければ評価は上がる――。

   それは本当なのか?

   人事コンサルタントで作家の城繁幸氏によると、「そういう傾向は確かにある」と言う。

   言ったもの勝ちということか。

「日本人は、上司の評価を『仰せのままに』と一歩引く人が多いですが、それは美徳ではあっても得策ではありません。
A氏のケースの場合、彼が『どうやったら、A評価になれるんですか?』と聞いたのがよかった。
この質問は、うまいですね」

   どうして、この質問が評価があがるキッカケになったのか?(以下次号、佐藤留美)

佐藤 留美(さとう・るみ)
ライター。企画編集事務所「ブックシェルフ」(2005年設立)代表。1973年東京生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。出版社、人材関連会社勤務を経て、現職。著書に、『資格を取ると貧乏になります』(新潮新書)、『人事が拾う履歴書、聞く面接』(扶桑社)、『凄母』(東洋経済新報社)、『なぜ、勉強しても出世できないのか?』(ソフトバンク新書)、『結婚難民』(小学館101新書)などがある。
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