2019年 7月 22日 (月)

韓国「元キャリア女子」が語った 社内競争、長時間労働、同僚の自殺・・・

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被災地でもボランティアに参加

   ユンさんは、会社をやめました。「キャリアが途切れてしまうのでは」という不安は、なかったといいます。とにかく、閉塞的な職場から抜け出し、自由を感じたかったのかもしれません。日本に来てからは、東日本大震災の被災地でのボランティアにも参加しました。避暑地のペンションで、住み込みで働いたこともあります。様々な人とのふれあいを通し、疲弊していた彼女の心は、徐々に癒やされていきました。

   日本と韓国とは、雇用における「女性差別」や、若者の就職難など、多くの共通点があります。内閣府の「男女共同参画白書(2014年版)」をみると、OECD諸国の「女性の就業率(25?54歳、2013年)」は、日本が34か国中、25位だったのに対し、韓国は29位。就業率の低さは、両国の女性にとって、企業社会が求めるものがあまりに多く、結婚や出産などのライフイベントとの両立が難しいことの現れです。日韓ともに、労働市場における女性の地位は、それほど高くありません。

   ただ、元「バリキャリ」のユンさんいわく、「女性だから、差別されていたという感じはなかった。大学も出たし、就職もできたから。でも、会社での競争がいちばん辛かったですね。同僚のこともあって、このまま、ハードワークを続けることに疑問を感じたのは大きかったです」(ユンさん)

   いつもニコニコしていて、冗談で周りを笑わせてくれるユンさん。そんな彼女が、かつては職場で深い苦しみの中にあったなんて、想像もできませんでした。ユンさんは、「韓国に戻ったら、収入は減ってもいいから、もう少し自由な職に就きたいです。お金より、大事にしたいものが分かったからね」と、笑顔で語ってくれました。(北条かや)

北条かや(ほうじょう・かや)

1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。著書に『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』。ウェブ媒体等にコラム、ニュース記事を多数、執筆。TOKYO MX「モーニングCROSS」、NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」(2015年1月放送)などへ出演。
【Twitter】@kaya_hojo
【ブログ】コスプレで女やってますけど
【Facebookページ】北条かや
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