2019年 11月 20日 (水)

「日本なら半額でいいエンジニアがいる」 「円安」で今、起きているコト

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   最近シリコンバレーの人と仕事をするのですが、そのなかで、日本に開発拠点を作れないかというのがあります。

   なぜ日本?英語も得意じゃないのに?というのですが、

   要するに、

「安いから」

みたいなんです。急激な円安で、日本の賃金はとっても安い。

   彼らの地では、まともなエンジニアは15万ドル(ざっと1900万円です)くらいの年収を出す必要がありますが。日本なら半分以下でも、いいエンジニアがいるそうで。

安い労働力を米国に買ってもらう

円安の影響で・・・
円安の影響で・・・

   インドや中国のほうがもっと安いのでは・・・と思うのですが、そうでもなくて、インドの天才は母国にいないで、シリコンバレーにやってきちゃうので、15万ドルになってしまうようです。そして、本国にいるエンジニアは確かに安いけど、コントロールするには、日本人のほうが楽のようです。

   つまり、そこそこ優秀な人材、真面目な人材を、安く先進国に使ってもらうという、まさに日本が高度成長期にやってきたことをもう一度できる可能性があるのです。

   まあ、これはシリコンバレーのひとの一部の意見なので全部がこうだとは言いませんが、日本の賃金は相対的に、かなり魅力的な水準にまでなってきているということです。

   中国なんかでも年々賃金があがっています。中国の普通の人材が1000ドル(12万円)を超えたら、日本の真面目な若い人を20万円そこそろで雇ったほうがよっぽどいいというわけです。

   世界のリーダーを狙うのではなく、もう一度世界の工場を狙うという方法は、個人的にはあまり魅力を感じない方向ですが、円安誘導で経済を復活させたいというのは、結局はこういうこと以外にありません。安い労働力を米国に買ってもらうという経済モデル以外は考えられません。

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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