転職者の「売り手市場」鮮明に 転職求人数、過去最高を更新

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   中途採用(転職)の求人数が9か月連続で過去最高を更新した。求人情報サービス大手のインテリジェンスは、2015年8月の転職求人倍率(求人数を転職希望者数で割ったもの)が、前月比0.07ポイント増え1.26倍となったと9月14日に発表した。運営する転職サービス「DODA」がまとめた。求人数は4.3%増。転職希望者数は前月比1.3%減となった。例年どおり、お盆休みや夏期休暇の影響を受けて転職希望者が減った一方で、求人数は過去最高を記録した。

   求人の伸びを業種別にみると、とくに「メディア」(前月比10.4%増)と「サービス」(7.9%増)が伸びた。また、職種別では「営業系」(前月比6.6%増)と「技術系(電気/電子/機械)」(6.1%増)の求人数が増えた。「営業系」では、エネルギー企業や総合商社が電力の自由化をはじめとした新規ビジネスへの参入を進めるために、関連業界での経験者を歓迎する動きが見られるという。

   「DODA」編集長の木下学氏は、「10月以降も求人数は増え続ける一方で、転職希望者数は横ばいか微増程度になる見込みのため、年内はさらに『売り手市場』の傾向が強まっていくでしょう」とみている。

「更新」は9か月連続
「更新」は9か月連続
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