2020年 11月 26日 (木)

「息子3人を東大理IIIに」が話題 「実にもったいない」と思った理由

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複数の職業に散らすほうがリスクヘッジに

   一方の受験業界では、すでに受験の対象がハーバードやスタンフォードになっている人もいると聞く。もはや東大はハーバードの滑り止めとして見られている。もちろん、ハーバードやスタンフォードが絶対的にいい、偏差値的にすごいというわけではなく、選択肢を広げる方向になると思う。

   ハーバードを出れば、米国でも英国でもインドでも働けるだろうし、起業家でも、コンサルでも銀行でもNPOでも働けるだろう。

   同様に、シンガポールや、インドなどの国際的な大学に行くのも選択肢を広げる良い方法だと思う。

   もちろん、ハーバードにいけということを押し付けてしまっては、同じことになってしまうので、そこを論じているのではない。

   東大医学部に3人というのは、すべての息子たちが、日本だけでしか働けず、しかも医者という一つの職業だけにすべてを賭けるようなもので、極端に選択肢が狭まっている。

   親としてもむしろポートフォリを分散させて、複数の職業に散らすほうがリスクヘッジになる。日本国内で円建てしか稼げないライセンスの職業に3人固まらせるよりもドル建て、ユーロ建て、円建てと稼ぐ通貨を散らすとか、もしくは、中国やインドで活躍できるようにするとか。職業も起業家、専門職、研究者、いろいろな方向に散らしたほうがよい。

   もし、本当に理IIIにやすやすと合格できる能力があったならば、もっと他のチャレンジでも才能を発揮できたのではないか。そういう点で、実に、もったいないと思った。

   コーチは目標達成の支援に専念するのがいいが、目標設定までしてしまい、それを間違えたら、せっかくのコーチも無駄になる。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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