日本の保育園は「サービス」しすぎ? 潜在保育士が復帰しない理由

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日本の保育園は「サービス」しすぎ?

   反論も、一部ありました。

   「子ども達の喜ぶ顔、親御さんたちの嬉しそうな顔を思えば疲れも吹っ飛びます」という人は、「制作物を作っているときも、『これは○○くん喜ぶね』とか、そういう笑顔と会話ばかりですよ。(※注:投稿者が「誰にでもできるくだらない仕事・・・」と書き込んだことについて)他の保育士を貶めるようなことを言わないでください」と、主張しています。

   一方、こうした「制作物」や「行事」への負担は、日本ならでは、との意見も。「海外で保育士をしていた」という女性いわく、「海外の保育士は、給料は安いですが、その分無駄な仕事がありません。定時に帰れますし、行事もない。外遊び、ご飯、洗濯、普通のお母さんのようです」。どこの国かは明らかにされていませんが、「保護者参加の行事は実費で自由参加。暇な保護者にボランティアで手伝ってもらいます」とのこと。

   確かに、日本の保育園は、お遊戯会に運動会、園の草むしりなどのボランティアなど、とにかく「保護者向けのサービス」や活動が多いと感じます。筆者の知人の保育士も、そのために多くの時間を割いています。

   もしかしたら、日本の保育園は、「保護者へのサービス」に力を入れすぎなのかもしれません。「見せる」ための記念行事はほどほどにして、保育という『本来の役割』に立ち返ることも、考えた方がよいのではないでしょうか。「子供は好きだけど、行事の準備が大変で・・・」という現場の声からは、『保育園の(過剰な)サービス業化』が、保育士たちを追い詰めている可能性も感じます。皆さんは、どう思われるでしょうか。(北条かや)

北条かや(ほうじょう・かや)

1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。著書に『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』。ウェブ媒体等にコラム、ニュース記事を多数、執筆。TOKYO MX「モーニングCROSS」、NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」(2015年1月放送)などへ出演。
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【ブログ】コスプレで女やってますけど
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