2020年 12月 3日 (木)

「下町ロケット」見て鼻息荒い経営者 「メインバンク替えてやる!」の落とし穴

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   中小企業の活躍を描き、本年(民放)№1視聴率ドラマとなった「下町ロケット」。年末も行く先々でこのドラマの話題で持ち切りでした。

   元銀行員ということもあって、私に対するこのドラマに関するご質問は、主人公の佃航平社長と銀行との駆け引きにからんだものが多いです。先日も立食パーティでご一緒した埼玉県内で製造業を営むR社社長が、こんな話を投げかけて来ました。

地方銀行VSメガバンク

ドラマの中の社長と、現実の社長
ドラマの中の社長と、現実の社長
「あのドラマがスッキリするのは、下請けのプライドを賭け大手先に対抗する徹底した強気の姿勢と、気に入らない銀行支店長にメインバンク交代の引導を渡すあたりですね。前者の話は実際にはまずあり得ないので、現場を知らない素人のドラマだなぁと思うけれども、後者のメインバンク代えというのは、作者が元銀行員だけに真実味を感じます。ウチも今いろいろ銀行取引で思うところもあって、メインバンク交代の背中を押されますよ」

   聞けば、R社のメインバンクは地方銀行S銀行。先代時代からの長い取引なのですが、1年ほど前に赴任した若い支店長とソリ合わないのだと。このところは支店長からの指示なのか、担当者がやたらに細かい資料の提出を求めてくる上に、新規融資には消極的な印象で、社長の気分は至ってよろしくないのだと言います。

   一方、対照的に融資売り込みに積極的なのは、メガバンクのM銀行です。2年ほど前に低金利の長期資金の売り込みから取引が始まり、以来S銀からの既存借り入れも積極的に肩代わりしたいとの強力なプッシュが続いている状況。いっそ大半の融資を肩代わりしてもらってM銀にメインバンクを代えようかと、まさに思案中であったのです。そんな折、「下町ロケット」の主人公、佃航平社長の物言いに刺激されて、私にメインバンク交代の是非を聞いて背中をもうひと押ししてもらいたい、というのが本音のようでした。

「金利は安いし、預金しろとか給与振込をしろとか余計な協力要請もない。借入をするとき以外あれこれ資料を出せとも言われないし、面倒くさくないのが一番。大手銀行はやり方がスマートです。M銀がメインバンクなら、会社にも箔がつくような気がしますしね」
大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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