2020年 9月 25日 (金)

「信頼厚い幹部」に裏切られるトップの特徴
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   旧知の梱包材商社S社が突然の実質倒産により他人資本の管理下に置かれ、約30人の従業員は継続雇用か否かの瀬戸際で眠れぬ日々をおくっているという驚きの話を聞きました。

   なぜ驚きかと言えば、S社は業歴50年超、大手運輸会社への梱包材納品をメインとして、長年安定した業績をあげ、創業から一貫して実質無借金経営を通してきていたからです。社長のK氏は二代目ですが既に70代半ば。倒産の直接の原因は、社員の使い込みでした。

ベテラン営業幹部が使い込み

まさか、あいつが・・・
まさか、あいつが・・・

   使い込みをした社員Tはベテランの営業幹部で、長年S社一番の取引先である大手N社を担当していました。N社のシステム変更により当面3か月ほど、支払が遅れるとの話があり、S社も一時的な支払繰り延べを取引先に依頼し資金繰りをつないできたのでした。

   しかしある日突然、社員Tが出社しなくなり蒸発。おかしいと思った会社はN社に確認すると、システム変更の事実はなく支払は通常通りに行われていたと。すなわち、Tの横領により同社の売上の7割を占めるN社向け売上がいきなり回収不能になってしまったのです。

   もちろん会社は業務上横領で通報しTは指名手配されたのですが、その後全く手掛かりはなし。海外へ高飛びでもしたのではないかと言われています。いくら犯罪がらみであろうとも、ビジネスで支払いは免除されません。社長に、突然の窮地が襲ってきたのです。

   K社長は膨大な支払いを抱え、会社の完全倒産だけは避けるべく資金集めに奔走しましたが結局思うに任せず、自宅ならびに所有の不動産を全て売却し、その資金を支払いの一部に充てることでなんとか会社の完全倒産だけは回避しました。自身は借家住まいとなりつつも、取引先企業に営業権付での部分売却や無償引き受けをお願いすることで、現在も社員の生活保全に東奔西走する日々を送っていると聞きます。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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