2019年 6月 25日 (火)

「働かないアリ」に存在意義 「人間でもそうなのか」めぐり大激論

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   「フリーライダー社員」「給料泥棒」など、『働かない社員』への風当たりは厳しい。頑張っている社員からすれば、「どうして、あいつはラクをしているのに、同じような給料なんだ」と、文句の1つも言いたくなるだろう。

   しかし、このほど「働かないアリは、集団に不可欠な存在」との研究結果が公表され、ビジネスパーソンらの間で、話題になっている。

懸命に働くアリ「だけ」の集団は滅びる?

働き方に興味アリ
働き方に興味アリ

   北海道大学などの研究チームが、英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表した(2016年2月16日)。これまで、働くアリだけのグループには、必ず「働かないアリ」が一定割合で現れることが確認されていたが、原因は「謎」だった。

   研究チームによると、自然界では「働きアリ」がすべて働かなくなった場合、必要な卵の世話ができなくなり、そのコロニー(集団)は滅びてしまう。8コロニーで観察した結果、最初よく働いていたアリが休むようになると、働かなかったアリが動き始めることが分かったという。組織でいえば、「フリーライダー社員」が、『働きアリ系社員』がダウンした場合に俄然、張り切りだす・・・イメージだろうか。

   さらに、コンピューターシミュレーションで、 1コロニーの働きアリがすべて同じようによく働き、「疲れがたまるペースが一緒のケース」と、「働き度合いがばらばらのケース」を比較。「勤勉なアリだけ」の場合は、勤勉なアリが一斉に疲労で動けなくなり、集団が滅びるペースが早い一方、「働かないアリ」がいる集団は、長続きする傾向があることも分かった。

   この研究が、様々なニュースサイトで紹介されると、あっという間に拡散。ツイッターでは、ビジネスパーソンとみられる人たちが、思い思いの感想をつぶやいている。

   「昔から都市伝説的に語られてきた、『集団の中に必ずいる何割かの働かない働きアリ』の正体は、交代要員だったと判明した話ですね」と、納得する人もいれば、「合理性の観点でも、生物学的な観点でも、休暇をとることが大事」と、「休暇の大切さ」をみる人もいる。

   「広い目で見れば、集団の存続には怠け者も必要なのだ」「働かないアリは、ホットスタンバイってことですね」と、アリ社会と会社組織を、重ねあわせる人が多いようだ。

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