2021年 3月 4日 (木)

学生を惑わす「年収」という数字マジック 給料外のうまみにも目を向けろ

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反感が怖いから低めに

   なぜ、そんなことをするのか。

   まず、平均年収の計算方法に、はっきりした基準がないということがあります。派遣社員を含めるかどうかなど、数字をどう作るかはその企業次第です。高く見せようと思えば高く、低く見せようとすれば低く見せることができます。

   低く見せる理由は、学生より顧客を重く見ているからです。

   平均年収が高ければその分、就活生の歓心を買うことはできるかもしれません。しかし、顧客、特にB to B企業(商社も該当します)はどうでしょうか。顧客企業の担当者は、当然ながら取引相手の企業のことを調べます。調べて平均年収が極端に高いとどう思うでしょうか。

「なんであいつら、こんなに給料が高いわけ?」
「高い給料を払えるなら、うちの取引の請求額、まけてもらおうじゃないか」
「あの程度の仕事ぶりで、この金額か。なんか腹立つ」

・・・・・・。このくらいにしておきますが、たかが平均年収の数値で顧客の心証を悪くすることも十分にあり得るのです。

   商社や金融など、平均年収をあえて低く見せる企業からすれば、この顧客からの反感が一番怖いのです。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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