2019年 12月 8日 (日)

なんとも「引っ越し障壁」高き国 住まいにせよ働き場所にせよ

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   私はここ4年間、フィリピン・セブからカンボジア・プノンペンへと移り住んで居を構えていたのですが、日本での仕事も増えてきたため、東京にも拠点を構えることにしました。メインの家はプノンペンですが、東京に小さな家を借り、7月から2拠点生活が始まりました。

家賃は安くなったのだが

部屋は家具付き家電付きが当たり前
部屋は家具付き家電付きが当たり前

   東京の家賃は少し下がっており、山手線から数駅離れたあたりであれば、かなり安く住めます。礼金がない物件も増えています。

   これは意外とリーズナブルかも......と思っていたところ、一つ落とし穴がありました。部屋に、家具が何もないのです。日本に住んでいるとそれで当たり前なのですが、このところ海外で4回引っ越しを経験した身からすると、衝撃の事実です。

   東南アジアでは、それなりに高級な住宅は家具付きが当たり前であり、エアコン、冷蔵庫などの設置型の家電はもちろん、ソファ、ベッドなどの大型家具、テレビ、電子レンジから食器まで、生活に必要なあらゆるものがあらかじめ備わっています。なので、引っ越しといっても、トランクにPCや洋服を詰め込んで持っていけば、その日から生活を始めることができます。非常に便利です。

   そういう引っ越しに慣れてしまっていたため、東京の部屋の内覧をしたときはショックでした。リフォームしたての小さな家は、収納も多いし、機能的。なにより、細部までしっかり作り込んであり、すきま風や雨漏りなど皆無です。しかし、洗濯機やソファはおろか、エアコンすらついていない、本当に何もない状態だったのです。

   買わなきゃいけない物のリストには、数十個が並びます。小物に関しては、世界最高のコストパフォーマンスをもつ100円ショップがあり、電化製品も他の国に比べて割安の日本。しかし、大小合わせてこれだけ数多くのものを買うとなると、その出費は数十万円にふくれ上がります。

   カンボジアでは、これよりかなり高い家賃の家に住んだのですが、引っ越しにかかった費用は、家賃2か月分のデポジット(敷金)18万円と、日常で使う小物2万円くらいのものでした。それに対し日本では、「世界一周貧乏旅行ができてしまうのではないか?」と思えるくらいのお金がかかりそうでした。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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