2024年 3月 19日 (火)

「やや甘めに」ほめるといい時代 「好印象」に引きずられずに(高城幸司)

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   「上司からほめられるとやる気が高まる」という回答は8割。とくに20代で高い傾向。ちゃんとやっていることを見ていてくれとわかる言葉をもらえると、とくに嬉しい......との結果が出ています(「サーベイリサーチセンター」の調査)。

   ほめられるのは、誰にとっても嬉しいことです。ゆえに、職場でもほめることを推奨する傾向が高まっています。上記の調査によれば、職場に表彰制度などの「ほめる仕組みがある」との回答は全体の4割、ほめる仕組みが「やる気の向上に効果あり」とする肯定的な回答は7割にものぼります。

  • ほめられれば嬉しいもの
    ほめられれば嬉しいもの
  • ほめられれば嬉しいもの

今は「やや甘め」の時代

   筆者の知人が書いた『ほめ言葉ハンドブック』は発売以来ロングセラーになっており、ほめ方を教えてほしいとの依頼が企業から舞い込む数は増加傾向にあるようです。

   それだけ、ほめることは簡単なようで難しいということでしょう。そこで、仕事の上でのほめ方についてみなさんと考えてみたいと思います。

   人をほめる時の評価の基準ですが、同じことをしても「そんなことはできて当たり前じゃん」という厳しめの人もいれば、「よくできましたね~」という甘めの人もいます。このバランスが、実はとても難しいところです。

   筆者は今、人事コンサルティングの仕事をしていることもあり、人を評価する場面も多いのですが、そこで思うのは「厳しめ」よりも「やや甘め」の視点が今の時代には合っているということです。

   自分から見たら「できて当たり前」だと思うことでも、「すごいですね」と言って失礼にはなりません。「ほめるほどでもないな」と思ってやめてしまうのではなく、できれば少し甘めの気持ちで「やっぱりすごいですね」とほめたほうが、ほめられた側も嬉しいと思います。

   逆に、「それはできて当たり前ですよね」と言われてしまうと、ガッカリしてしまうでしょう。そうはいっても、「漢字も書けるんですね」というレベルではさすがに失礼に当たりますので、相手が「ほめられて嬉しい」と思うことをほめるようにしましょう。目安として、「社会人の常識としてごく当たり前のレベル」よりも上であれば、ほめてあげていいと思います。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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