不意の交通事故に備えて読む 適切な示談金受け取るには
【気になる本の散歩道】
2016.08.19 11:40
0
提示額が十分でない場合も
交通事故の示談金は、かかった治療費や入院・通院による損失、後遺症の程度、過失割合などによって金額が決められる。ところが実際には、保険会社から初回に提示される金額は十分な賠償金額ではない場合が多いという。示談金で損をしないためには、「すぐ示談に応じず、額が適切か慎重に判断する」「示談のプロである保険担当者に言いくるめられない」といった心構えも必要だと説く。
そのうえで自分一人では示談交渉が不安、でも適切な保障は受け取りたい、という場合には、やはり弁護士に相談するのが得策。「弁護士に相談するには費用が......」と心配な人は、自動車保険のオプションに設けられている「弁護士費用特約」に加入しているかどうかの確認を。加入していれば費用がかからず、弁護士に示談交渉を頼むことができる。本書の中では弁護士に示談交渉をまかせるメリットについても詳しく書かれている。
誰もが被害者・加害者になりうる交通事故。いざというときにうろたえないためにも読んでおきたい一冊だ。(KM)