トレーニングウエアをビジネススーツ風に仕立て直した「スーツのようなジャージ」が2016年8月26日、発売され、話題を呼んでいる。スポーツ用品メーカー「アシックス」、若者向けファッションブランド「アンリアレイジ」、同「ケイスケカンダ」の3社が共同制作した。ネットでは、「楽でよさそう」、「会社じゃ無理」などと評価が割れ、スポーツとファッションを融合する試みが熱を帯びている。風変わりなアイテムもスーツのようなジャージに両論(画像は「MEETSCALストア」より)「ジャージ・ミーツ・スーツ(JERSEYMEETSSUIT)」テイラードジャケットとスラックスは、アシックスの在庫ジャージを両ブランドのデザイナーがリメイクし、ビジネススーツのような形状に仕立てたもの。スーツの袖とスラックスには3社のロゴを並べたラインがデザインされている。どれも「一点物」で価格はジャケットが6万4800円、スラックスが3万8880円(いずれも税込)。3社コラボのコンセプトは、「サラリーマンをビジネススーツから解放する」。スーツ上下のほか、革靴風に仕立てたバスケットシューズなど風変りなアイテムを全10点展開している。8月25日にオープンした特設サイト上では、俳優の山田孝之が同商品を着こなし、ビジネスシーンで周囲の度肝を抜く、遊び心あふれる映像を公開。「スポーツとファッションが結びついて新しい景色がみれることを願っています」とメッセージを発信している。支持・不支持分かれるこのユニークなコラボレーションに対し、ネット上では支持・不支持が分かれ、かまびすしい。とくに、ジャケットの肩口から袖にかけてのラインが問題のようで、ツイッターやネット掲示板には、「ラインのせいでジャージにしか見えない」「この上下で許す会社はアパレルの営業ですら厳しい」「こんなん着てる営業来たらどうしよう」など、「会社にはとても着て行けない」と恐れをなす声が目立つ。その一方で、「でもこれで会社行っていいなら滅茶苦茶楽じゃないの」「洗濯機で洗えるスーツは夏場重宝しそう」といった好意的な見方も示されていた。アシックスの広報担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、「とくにビジネスシーンでの着用をうたっているわけではありません。スポーツとファッションの融合というテーマに合わせて、お客様のセンスでご着用いただければ幸いです」と「自己責任」を強調していた。
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