2024年 5月 8日 (水)

おや「杞憂」日本人の典型かな 仕事を一つずつこなしていけば(江上剛)

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寝る前に部屋の壁に向かって

   でも私たちは、将来台風が来る、地震が来る、火事になると不幸なことをいっぱい想像しても、コツコツと農作業に励み、作物を作り、恵みに感謝する。これは日本人のいいところだと思う。

   将来のことを心配しても仕方がないとは言わない。私だって心配になることがあるからね。特にトラブルに巻き込まれたときなんか、どうして俺がこんな目に会うんだと悲観して死にたくなったり、もう何もかも投げ出したくなったりすることもある。

   しかし明けない夜はないと思いなおして目の前の仕事をしっかりとこなしていくしかない。仕事を一生懸命やっていれば、いろんなことを忘れられるからね。

   もう一つ、私がアドバイスできるとしたら、寝る前に部屋の壁に向かって坐禅をすることだ。静かに瞼を半分ほど閉じて、息を吐く。すると最初は色々と雑念がわき上がるけど、そのうち落ち着いた気持ちになり、ぐっすりと眠ることができる。お勧めだね。(江上剛)

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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