できる営業マンの真髄を見た! 心動かされたその気遣いとは

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   「トップ営業マン」と聞いて、読者の皆様が思い描くのはどのような人物でしょうか。今回は、私が経験したある営業マンとのエピソードについてお話しします。

  • マイスリッパは、こんなかわいいものではなかった?
    マイスリッパは、こんなかわいいものではなかった?

玄関先で取り出したマイ――

   過日、私用で数社に対して資料請求を行い、そのうちの、電話での印象がよかった2社の営業の方とお会いすることにしました。時間の都合で両社とも自宅にまで来ていただきました。

   まず、A社の方は1名で来訪。マンションのエレベーターが自宅フロアに着くのに合わせて私は玄関ドアの前でお迎えしました。

   寒い日でしたが、姿を現した男性担当者はすでにコートを脱いでいます。玄関の上り口では鞄からスリッパを取り出しました。私は内心「えっ! マイスリッパ? この業界ではそれが常識なのかな?」といささか驚きながら、リビングへ案内しました。

   椅子を勧めると、今度は大判のハンカチを取り出し、床に広げ鞄をその上に置きました。これまたビックリ!

   以前このコラムでも書きましたが、訪問先で鞄を椅子やテーブルに置くのはNG。足元に置くのがマナーです。とはいえ、わざわざ床にハンカチを広げて置く人は初めてです。

   思わず聞いてしまいました。「いつもハンカチを敷いて置くのですか」と。すると彼はこう答えました。

「お客様のご自宅など靴を脱ぐ場所で商談をする際には、スリッパの用意など気を遣わせてはいけないし、鞄の底で床を汚したり傷つけてしまうといけないので、いつもこうしています」

   私は「そこまで気を遣うの!」と心の中で唸りながら、一方で「これも業界の常識なのかな」と思ったりもしたのです。

篠原あかね(しのはら・あかね)
リクルートにて企業研修アシスタント、金融機関等での役員秘書を経てビジネスマナー講師として活動。2011年よりスマートコミュニケーションズ代表。ビジネスマナー、コミュニケーション、CS向上等の企業研修のほか、自身の宴会幹事経験をもとに「愛される宴会部長セミナー」も主催。著書に『宴会を制する幹事は仕事も制す。』『マンガ 黄金の接待』(監修)などがある。お客様や社内で愛されキャラになるコツを悩める社会人へ発信中。
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