2019年 9月 18日 (水)

コーチングは教えちゃいけない 「厳しい指導」もやめなさい!

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   前回、気の短いY社長がすぐにカッとアタマに血がのぼらないための秘策の思いつきについて、「コーチングを受けて気づきを得た」という話をしました。私自身も以前、勉強を兼ねてコーチを雇って定期的にコーチングを受けた経験があるので、コーチングの効用についてお話します。

  • 厳しいコーチはよくないのかも・・・
    厳しいコーチはよくないのかも・・・

コーチはただひたすら質問を投げかける

   「コーチ」は、スポーツの世界ではよく耳にする名称ですが、その一般的な理解はというと「指導者」、すなわち「教えてくれる人」という印象が強いと思います。しかし、複数のコーチング協会が共通して定義するところでは、「コーチングは教えることではない。ティーチングとコーチングはまったく違う」ということのようです。

   そもそも、「コーチング」の語源は英語の名詞「COACH」で、馬車のことを言い表しています。馬車はすなわち、馬によって引っ張られ前に進むことができるもの。それが転じて、相手の中にあるものを巧みに引き出し、前向きな力としてプラスに作用させる、という意味で使われていると理解するのが正しいのだと。

   この説明から、直接教えるティーチングや先生を意味するティーチャーと、コーチング、コーチは異なるものなのだということが、ぼんやり見えてくると思います。

   では、コーチングの現場では具体的に何が行われるのか――。コーチはただひたすら質問を投げかけてきます。「その時、どう思いましたか?」「今何が必要だと思いますか?」「これからどうすればいいと思いますか?」などなど。

   コーチングを受ける側は、投げかけられた質問に対して、自分なりの回答を考えて返していきます。その返した回答に、また追っかけ新たな質問が投げかけられ、それにまたこちらが答える......の繰り返しなのです。

   すなわち、ティーチングは一方的に教えることで知識や習慣を身につけさせることが目的なのですが、コーチングは教えることではなく、本人に気づきを与えることで新たな発想を引き出し、それにそった前向きな一歩を踏み出させるもの。まったく異なる手法で、まったく異なる着地へ導くものなのです。

   まさに馬車の原理。それがコーチングというわけです。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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