2021年 6月 23日 (水)

保険を選ぶときのポイントは? 人により「損失」の重さが違う(ライフネット生命・出口治明)

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少なくとも「飢え死に」の心配はない

   なお、「世の中、先行き何が起こるか分からないから、できるだけたくさん保険に入っておいたほうがいい」という考えには、僕は賛成しません。人間、元気で働いてさえいれば、まずまず生活していけるものです。

   「仕事がいつなくなるか分からないではないか」と反論する人がいるかもしれませんが、日本ではその心配はあまりないというのが僕の見方です。なぜなら日本は今後、ものすごい勢いで働き手が減っていく状況にあるからです。団塊世代の200万人以上が毎年リタイアしていきますが、新社会人は毎年100万人ちょっとです。このままいけば、2030年には800万~900万人ぐらい労働力が足りなくなると予想されています。今の若い人にとって「仕事がなくて飢え死にする」心配はいらないと思います。

   ですから、書き出した損失の中から、どれが必要でどれがそれほど必要でないかを判断するときには、働くための健康が損なわれることを最も大きな損失と考えるべきではないかと思います。一人暮らしの若い人なら、難病や大事故、それによって仕事が続けられなくなる事態が最大のリスクとなるでしょう。その場合は、「就業不能保険」がいちばんだと思います。共働きでないカップルの家庭なら、万一に備えて、残されたパートナーの生活費として「死亡保険(生命保険)」を手取り年収の2~3年分用意しておくといいでしょう。お子さまがいれば、それに教育費分を上乗せして保障を用意しておくといいと思います。(出口治明)

出口治明
出口 治明(でぐち・はるあき)
ライフネット生命保険株式会社創業者。1948年三重県生まれ。京都大学卒業後、1972年に日本生命保険相互会社入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを歴任。2008年、ライフネット生命保険株式会社を開業。著書に『生命保険とのつき合い方』(岩波新書)、『働く君に伝えたい「お金」の教養--人生を変える5つの特別講義』など。
2018年1月から、立命館アジア太平洋大学学長、学校法人立命館副総長。
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