ハローワークを通じた障害者の就職件数が、8年連続で増加している。厚生労働省が2017年6月2日に発表した「障害者の職業紹介状況」によると、2016年度の新規求職申込件数は、前年度と比べて2.5%増の19万1853万件。就職件数は3.4%増の9万3229万件だった。また、就職率も0.4%増の48.6%と上昇した。企業の認識変わる身体障害者の就職件数は、2万6940万件と前年度と比べて3.8%減ったが、知的障害者は1.9%増の2万342万件。精神障害者は7.7%増えて4万1367万件。その他の障害者は19.5%増の4580件となった。障害者の就職件数、就職率は年々増加している。2011年度と比べて、就職件数で3万3862件増え、就職率は8.6ポイント増加した。ただ、伸び率は鈍化しつつある。産業別では、医療・福祉が最も多く、3万5386件で、全体の38.0%を占めている。次いで製造業が1万2268件で13.2%。卸売・小売は1万1547件で12.4%を占めた。障害者の就職が増加している理由について、厚生労働省障害者雇用対策課は、J‐CASTニュースの2017年6月5日の取材に、「就職を求める障害者が増えたことと、企業の中で障害者雇用に対する認識が変わりつつあることが考えられます」と話した。
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