2024年 4月 25日 (木)

「左遷」はチャンス! 腐らない人が出世する(江上剛)

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「人生、至るところに青山あり」

   左遷されたらこそ、今まで見えなかった会社の良いところ、悪いところが見える。また今まで会えなかった社内、社外の人材と出会うことができる。また仕事を減らされたお陰で時間が余り、本を読んだり、講演を聞いたりして知識、教養を養うことができる。

   左遷こそ、サラリーマン人生の充電のチャンスではないでしょうか。

   腐ってイライラしているだけなら、あなたも腐ってしまいます。

   今まで順調すぎたのです。そのことに感謝して、次の飛躍のための準備をしましょう。 人生、至るところに青山あり、ですよ。

   そうそう、左遷されていたお陰で会社の不祥事に巻き込まれなかった人も知っています。

   不祥事を引き起こした幹部たちが責任を取って退任したので、彼が無関係だったというだけで、また不祥事の中心だったトップに逆らっていたというだけで、トントン拍子に出世して、社長になってしまいました。

   人生って面白いですね。(江上剛)

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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