にっこり笑う彼が目に浮かぶ 誕生日プレゼントは「現金」がロマンチックだ!

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   もうすぐ、ヒモさんの誕生日だ。一応、聞いておくのがマナーかなと思い、「何か欲しいものある?」と聞いてみたが、彼は本当に物欲がないので、例のごとく「プレゼントはいらない」という。

   こういうときは、ヘンにサプライズを仕掛けるのではなく、「現金」をあげるのがいちばん正しいと私は考えている。

  • プレゼントの中身は……
    プレゼントの中身は……

サプライズは感動の押し売りでしかない

   私は念のため、ヒモさんに確認した。

「プレゼント、本当に何もいらないの? モノでなくても、食事へ行くとか、なんでもいいよ。タバコとかお酒みたいな嗜好品でもいいし」

   「う~ん、本当にいらない。去年は働いてなかったけど、今年は仕事してるから、必要なものは自分で買えるし......」と、ヒモさん。

   彼の気持ちはよくわかる。私も昨年、自分の誕生日に何も欲しいものがないので、プレゼントをしたがるヒモさんを黙らせるのに閉口した。結果的に、「来年はなにもプレゼントを贈らない」と約束してもらい、ヒモさんが好きだという香水をもらったのだが。

   「そうか、それなら今年も現金をあげることにするね」と、私。昨年は、ヒモさんが働いていなかったのでとりあえず現金2万円をプレゼントしたのだが、今年もそれがよさそうだ。

   大して欲しいものがないと言っている相手に、誕生日だからといって無理やり、高価な物やサービスを与えるのは間違っていると私は思う。「いらない」というのにプレゼントを押し付けるのは、こちらの自己満足でしかない。サプライズなど、もってのほかだ。感動の押し売りはぜひとも避けたいところである。

   ただ、年に一度くらい、パートナーに感謝を表す日があってもいいとは思っている。そこで妥協案として、何にでも使える現金は、文字どおりとても「使い勝手」がよいのだ。

北条かや
北条かや(ほうじょう・かや)
1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。近著『インターネットで死ぬということ』ほか、『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』などがある。
【Twitter】@kaya_hojo
【ブログ】コスプレで女やってますけど
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