インターネットでの「炎上」を目撃した場合に、書き込んだり拡散したりする人はわずか3%にすぎないことが、文化庁の調べでわかった。2017年9月21日に発表した「国語に関する世論調査」の中で、ネット上で頻繁に発生する「炎上」についても聞いた。調査は2017年2~3月に、全国の16歳以上の男女2015人を対象に実施した。全体では、わずか3%が関与調査によると、「『炎上』を目撃した際に書き込みや拡散をするか」との問いに、「大体すると思う」と「たまにすると思う」を合わせた「炎上」に関与「すると思う」人は2.8%にとどまった。その一方で、「まったくしないと思う」と「ほとんどしないと思う」を合わせた、関与「しないと思う」人は63.2%となっている。「インターネットを利用しないので答えられない」は30.9%、「わからない」も3.1%いた。この数字だけをみると、「炎上に関与する人って、たったそれだけ......?」と疑問に感じるかもしれないが、年齢別でみると、そのようすは一変する。書き込みや拡散などの「炎上」に関与「すると思う」と答えた人が一番多かったのは、20代の10.7%。じつに1割にものぼる。次いで、10代の5.3%。30代は3.6%、40代の3.3%と続く。50~70代はわずか1%台だった。「炎上」は若年層が中心に巻き起こることがわかる。また、「『炎上』という現象を好ましいかと思うか」との問いにも、「好ましい」「どちらかといえば好ましい」と答えたのは、トップが20代の13.1%。次いで、10代の6.6%だった。この結果に、ツイッターでは、「炎上でガス抜きでもしないと持たないようなのが増えてるのもあるからなぁ......」「ゆとりの集団心理ウケル」「炎上に関わるのは主に20代でその中の1割の人。全世代で見るとわずか3%の人。ネットの意見って偏り過ぎ、怖っ」といった声があがっている。
記事に戻る