2021年 5月 11日 (火)

「今できる仕事をしっかりやる」 その先の夢の実現を信じる(江上剛)

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商社マンと音楽の「二重生活」という道もある

   とはいえ、そうは言うものの、「言うは易し行うは難し」ですよね。当面、商社マンと二重生活をしたらどうでしょうか。

   あなたがどんな音楽を目指しておられるのかわかりませんが、仕事をしながら音楽をつくるのは、多くのサラリーマンから共感を得られるのではないでしょうか。

   二重生活なんかできないって? そうですか......。

   ただ、フリーランスで食べていくのは、なかなか大変です。しかし、やれないと思ったら、いつまでも後悔が続きます。後悔しないため、思い切って辞めますか? 何とかなるものですよ(ならない場合がないとは断言できませんが)。

   「徳は弧ならず、必ず隣有り」という、孔子の言葉あります。信念をもっていれば、正しいことをしていれば、必ず助ける人がいると解釈しています。

   あなたも同じでしょう。一緒に音楽に親しんだ仲間に声をかけて、一緒に荒海に飛び出してみるのもいいでしょうね。

   でもその時、これは私の場合、結果論ではありますが、何が「売り」になるかです。あなたの特徴ですね。

   私の場合、銀行で26年勤務して、それなりの立場を経験。多くの問題に遭遇し、それを命懸けて解決したことを、多くの人が知ってくださっていたことなどがありました。作家以外の面でも評価してくださる人が多く、講演やテレビコメンティターなどの仕事の依頼も受けるようになりました。

   あくまで本業は作家ですが、こうした作家に付随する仕事も、大いに私の助けになっています。こうした仕事も私は喜んで引き受け、一生懸命にやっています。

   これは皆、私が井伏先生の言葉「小説はいつでも書ける」のとおり、じっくりと銀行勤務をしたおかげです。

   今は、小説を書くのは苦しいこともありますが、楽しいです。こんなに小説を書くのが好きだったのかと自分でも驚いています。

   あなたも音楽が好きなら、きっと運命がその道に導いてくれますよ。焦らず、今の仕事を「十分」にやり切ることを考えられたらどうでしょうか?

   思いは叶いますから。(江上剛)

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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