2020年 12月 6日 (日)

「はれの日」社長よ、よく聞け! 成人の日を花束でお祝いするトップの思い(大関暁夫)

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   2018年の成人式をめぐっては、「はれの日」という会社が経営難の挙句に成人式当日にいきなり社長が雲隠れ。前払いでレンタル衣装を予約していた新成人たちが晴れ着を着られないという前代未聞の事態がありました。

   「はれの日」の社長は2018年1月26日、公の場にようやく現れました。記者会見を開き、謝罪。しかし、この人が最悪の企業経営者であることに変わりありません。企業経営をお手伝いする立場からも、本当に腹立たしく、後味の悪い許せない事件です。

  • 成人の日は「第二の誕生日」
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成人の日は「第二の誕生日」

   そんなイヤな気分のなか、成人の日の直後に訪問した旧知の経営者T社長から、好対照な心温まる話を聞かせてもらいました。

   T社長の会社は、従業員約200人で十数店舗を回す小売店チェーンです。社員は若い女性が多く、毎年10人弱が成人式を迎えていると言います。そして、成人式を迎える社員にT社長は毎年、自宅に花束を届け、会社で本人に直接お祝い金を渡して記念撮影もプレゼントしているのだと聞き、少しビックリしました。

   「成人式は、子供たちが無事育って一人前の大人として世に出る、言ってみれば『第二の誕生日』です。こんな大切な記念日を、うちの社員として迎えてくれる子たちには、経営者として親御さんへの感謝の意も込めて心からお祝いしてあげたいのです。花束とお祝いと写真撮影は、お子さんを預かる経営者としてわずかながらの感謝とお祝いの気持ちです。毎年、みんなすごく喜んでくれます。なかなかいい試みではないかと思っています」

   先の「はれの日」の社長に聞かせてあげたい一言です。じつはT社長の会社は、近隣の多くの小売業や飲食業が人手不足に悩む中で、現場は若い社員中心体制でありながら定着率が非常に高いのです。

   また、結婚や出産で一度退職しても、家庭が落ち着くとまた職場復帰してくれる元社員が多いなどの事情もあって、人手不足や採用難とは無縁とは言わないものの、他社に比べれば状況はかなりいいと聞いています。

   T社長は一代で今の会社を作り上げた、強面でならす超ワンマン経営者です。これまで私も何度となく部下を怒鳴って指導する姿を見てきましたし、それはまた、一見するとパワハラ経営者ではないのかと思われても仕方のないような物言いだったりもしました。

   それでも近隣他社とは比較にならない定着率の高さはどこからくるのかと不思議に思っていたのですが、この成人式の話にはなるほどとうなずける、経営者として社員と向き合う、ひと味違う姿勢を垣間見たような気がしました。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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