若者にとって、もはやクルマは「必需品」ではないようだ――。日本自動車工業会(自工連)がまとめた「2017年乗用車市場の動向調査」で明らかになった。2018年4月9日に発表した。調査は、10~20代の社会人や大学生1000人を対象に実施。対象は、クルマの潜在購入者が多いであろう年代ではあるが、その実像はクルマへの憧れが弱かった。「そう思うよ」vs「信じられん」調査によると、クルマに「関心がない」と答えた人(「まったく関心はない」「あまり関心はない」の合計)は57%。また、クルマの購入に消極的な人(「買いたくない」「あまり買いたくない」の合計)も54%と、半数を超えた。購入を検討していない理由としては、「買わなくても生活できる」が最多の33%。次いで、「今まで以上にお金がかかる」が27%、「(お金を)クルマ以外に使いたい」の25%と続いた。たしかに都市圏在住であれば、電車やバス、タクシーと移動手段には事欠かず、クルマの利便性を享受しづらいだろう。また、クルマを所持するとなると、初期費用はもちろん、ガソリン代や駐車場代、自動車税、車検費用......と維持費が重くのしかかる。レンタカーやカーシェアリングの利用が一般的になってきたことも、クルマの購入を躊躇してしまう理由かもしれない。こうした自工連の調査結果に、ツイッターでは、「維持費デカすぎて、もはや買えないじゃなくて買いたくないんよね。もし買ったら悲惨な未来しか見えない。毎日がモヤシ生活」「そう思うよ流れはそうwじきに自動運転で、流れてるクルマが勝手にとまって連れてってくれるよ」と、同意する声が少なくない。一方、30代以降とみられるユーザーからは、「クルマの維持のために食事代すら犠牲にしてた身としては信じられん。20年でかなり時代が変わったんだなぁ」「寂しいね~クルマが欲しくて仕方なかったガキの頃から今も何も変わってない自分が変なのか?」「そこを頑張って買うから多少のステータスになるのでは......」と驚きを隠せない様子がうかがえる。
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