2024年 4月 19日 (金)

大丈夫なのか!? 絶滅危惧種の「営業職」 会社を支えてきた人の行き場探し(高城幸司) 

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営業職の華麗なる転身先は......

   では、営業職としてこれまでのキャリアを活かせて、これからの時代に求められる仕事は何でしょうか?

   筆者は2つの案が浮かんでいます。1つめは営業職にこだわり、仕事の高度化を極める。売る仕組みでは対応が不可能な、問題解決型の営業。世に言う、コンサルティング、ソリューション型の営業を極めることです。

   経営者と対峙して、課題を掘り下げて、その解決方法を提示していくもの。こうしたスタイルの仕事は、仕組みでは対応が不可能だからです。

   そして、2つめはマネジメント職としてステップアップする。営業職を通じて身に付けているヒューマンスキルは社内における組織マネジメントで非常に役に立ちます。ちなみに、ニューマンスキルを日本語にして人間力と書いてみると「先天的なパーソナリティー」によるものと勘違いしてしまいそうになりますが、そうではありません。

   ビジネスを通じて身に付けるべき

   ・コミュニケーション
   ・交渉力
   ・プレゼンテーション
   ・リーダーシップ

などのスキルのことです。

   対外的な仕事ゆえ、身に付けられる速度と習熟度が高くなる仕事が営業職と言われています。最近は職場の退職率の向上やパワハラ抑制、働き方改革などマネジメント層に求められることが増加しつつあります。

   こうした時期だからこそ、ヒューマンスキルの高さは貴重な存在となれるのではないでしょうか。いずれにしても、リクルート社だけでなく営業職にとって、次の仕事を考える必要がある時代が迫っているのかもしれません。

   営業職は自分の将来について、考えてみては如何でしょうか――。(高城幸司)

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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