2024年 4月 19日 (金)

「酒」倒産が増えている 「小規模店舗守るため」の酒税法改正が裏目?

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安売り競争はビール大手VSスーパーのせい?

   一方、倒産の増加に伴い、負債総額も3年ぶりに増加に転じた。2017年度の負債総額は、前年度比66.9%増の131億3000万円だった。業種別にみると、「酒類卸」が221.2%増の53億5800万円と3倍以上に増えたほか、「酒類小売」が61.2%増の21億7200万円、「居酒屋」が15.4%増の56億円と、いずれも大幅に増えている。

   負債を規模別にみると、2017年度は「1000万~5000万円未満」の倒産件数が前年度比28.2%増の132件で最多。構成比で75.0%と過去10年で最高となり、最低だった2009年度の52.9%と比べて20ポイント以上も上昇した。小規模の倒産が多くなっている。

   インターネットの掲示板などには、

「酒類もいろいろ。ウイスキーなんかは原酒不足で出荷調整してるから安売りする理由がまったくない。ビール中心に考えすぎ。」
「それでも、客寄せ目的で最安狙って販売してる小売はあると思う。メーカーと卸を顎で使うコンビニやスーパーみたいな巨大小売が、安売りを無理強いし続けた」
「まともな酒でも安売りしてたら影響ある。激安店の大手のビールはヤバイと思う」
「ビールメーカー大手はスーパーとかへの値引き競争が激しかった。お互いが傷つくくらいに」

などと、一部ではその疲弊ぶりが吐露されている。

   改正酒税法は、酒類の値下げ競争で疲弊した「町の酒屋さん」の経営を守ることが、その趣旨だったが、「そもそも大量仕入れで総販売原価が低い小売り大手などにとっては(法の)効き目がない。それどころか、メーカーや卸売りなどの値上げで町の酒屋さんは疲弊している」とされ、「かえって、改悪になった」との見方もある。

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