2018年 10月 20日 (土)

【新連載】篠原あかねのマナーで見直すハラスメント お礼のメールで勘違い? エロ社長撃退法!

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   企業研修で講師を務める、篠原あかねです。弊社も近年はコンプライアンスに関する研修のご依頼がとても増えています。特に「ハラスメント」にまつわるご相談がとても多いので、これまでのさまざまな事例をもとに、このコラムでは「マナー」と「ハラスメント」という観点からお伝えしていきたいと思います。

   さて、その第1回。女性の講師仲間が集まると、つい話題になるのが「エロ社長」についてです。

  • 勘違いしちゃダメ!
    勘違いしちゃダメ!

社長にとって「食事=営業」でない

   社長とは言うものの、ここでは、いわゆる研修発注の決裁権限がある男性たちのことです。初回のご挨拶が済むとそのあとは「一度ゆっくりお話しを聞きたいので」「打合せも兼ねてお食事でも」などと夜の食事に誘われます。 当然ながら、私たちも受注に繋がることを期待してお供します。ところが、いつになったら仕事の話になるのだろう? と思うまま時間が過ぎ、たいした進展なく終わります。

   私たちにとって「食事=営業」ですが、彼らにとっては「食事=デート」なんですね。もちろん、内心では「そんなもんだよね」と諦めていますけど。

   そして、翌日はお礼のメールを送ります。仕事上お世話になった後には速やかにお礼メールをするのはビジネスパーソンの基本です。美味しい食事であったこと、研修を検討いただきたいことなどビジネスライクに書いて送信します。

   すると、エロ社長から返信が届きます。内容は、楽しかった! 今度はどこそこのお店へ行こう! などなど。多くの場合は仕事と関係のない、次回のデートの取り付けです。この段階で、私はこの会社への営業は保留にしますので、これ以上は二人で食事に行くことはありませんが、なかにはしつこく誘う方もいます。

仕事の話はオフィスでする

   これは私を含めた仲間のお話しですが、働く女性で同じような経験をした方は多いと思います。
取引先の男性から食事に誘われ、むげに断れば仕事に差し障ると思いお付き合いしたら、その後しつこく付きまとわれた。契約解除をチラつかされた。相手が社内の人であれば、断ることで業務上の不利益を被るかもしれないと思い我慢した、という話はよく聞きますよね。

   女性がこれらの行為をセクハラと訴えれば事実として認定されることは当然あります。訴えられた男性にしてみれば「お礼のメールに『またご一緒しましょう』『楽しかったです』と書いてあったから彼女も自分に好意をもっていた」と言いたいところでしょう。

   しかし、公には「いやいや、それは仕事上あなたのほうが優位な立場にあれば、それくらいのリップサービスはするでしょ。仕事メールで勘違いしちゃダメですよ」となるわけです。

   セクハラと言われないために男性は、(1)デート(下心)目的で食事に誘わない。(2)食事の必要性がある場合は複数名で行く。(3)お礼メールはビジネスライクにする。複数名参加の場合は同席者をCCに入れる。(4)個人用の連絡先を聞かない――を心がけましょう。ちなみに、「スマートな社長」たちは、(1)~(4)はもちろん厳守で、とてもいいお付き合いをされています。

   また女性も相手が勘違いしないよう、(1)仕事の話は原則オフィスでする。(2)過度なリップサービスはしない。(3)仕事上の見込みがないと思った時は、深追いせずに潔く退くことも大事です。

   最近は女性の経営者や管理職などもが増えています。年下の男性に対して「かわいい」「母性本能をくすぐるよね」などの子ども扱いした発言はセクハラと捉えられることもあります。また、男性の前で女性特有の生理的な話をすると、男性はどう反応してよいか困ります。

   男性に対するセクハラも、世間で認知されつつありますが、男性自ら「セクハラ」を名乗り出ることは少ないのが現状です。立場が違えば、男女が逆転しても同じように接したり、ふるまったりする必要がありますから、注意しましょう。(篠原あかね)

篠原あかね(しのはら・あかね)
リクルートにて企業研修アシスタント、金融機関等での役員秘書を経てビジネスマナー講師として活動。2011年よりスマートコミュニケーションズ代表。ビジネスマナー、コミュニケーション、CS向上等の企業研修のほか、自身の宴会幹事経験をもとに「愛される宴会部長セミナー」も主催。著書に『宴会を制する幹事は仕事も制す。』『マンガ 黄金の接待』(監修)などがある。お客様や社内で愛されキャラになるコツを悩める社会人へ発信中。
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