2018年 12月 10日 (月)

その58 映画の紋切型誇大広告 「こんなものいらない!?」(岩城元)

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   週末の新聞の夕刊には映画の広告が多い。週末に公開する映画、あるいは、すでに上映中の映画の広告である。

   それらを見るのは、ひとつの楽しみだけど、首を傾げさせられる表現も多い。

  • 映画の新聞広告から「紋切型かつ誇大」な表現を集めてみた。
    映画の新聞広告から「紋切型かつ誇大」な表現を集めてみた。

「満員御礼!」なのに、ガラガラ

   たとえば、翌日に公開の場合、「明○○日公開」で十分だと思うのだが、「いよいよ公開」「ついに公開」というように、余計な言葉がよくくっついている。

   たかが映画の公開である。「いよいよ」「ついに」は、なんとも紋切型で、かつ大げさではないだろうか。

   すでに公開中の映画だと、やはり紋切型の「満員御礼」という表現が目につく。でも、僕もときどき自宅に近い映画館に足を運ぶが、満員だったことなんて、まずない。田舎の映画館のせいかもしれないが、逆にガラガラで、「これでもやっていけるのか」と、心配になることのほうが多い。

   広告をつらつら眺めていると、「満員御礼」はまだおとなしいほうである。「絶賛公開中」「絶賛上映中」「大ヒット上映中」「各紙で絶賛」「絶賛の嵐」などと、どんどんエスカレートしていき、これらをまとめて「大ヒット絶賛上映中」というのもある。

   僕が見た中では「連日満席続出 驚異のリピーター続出」がもっとも大げさだった。そして、これらにはよく「!」が1個、2個、3個とついている。まだまだ強調したいようである。

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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