動画に登場したカリスマ指導者は架空の人物だった
ウェブサイトの動画には、
「92歳のご高齢の方でも簡単に開設ができました」
「あなたのビットコインが増え続けることを100%保証!」
などと記載され、「藤田真一」なる人物のプロフィールが写真付きでこう紹介されている。
「あなたはご存じだろうか? 2017年11月、3万4178人もの人がある男のビジョンに賛同し、10万、100万、1000万と稼ぐだけではなく、ビットコインの価格を『史上最高額』である『1BTC=227万円』まで押し上げてしまった伝説のプロジェクトを......」
ところが、消費者庁がリードの代表者を事情聴取した結果、以下のような事実を証言。これらの宣伝が真っ赤なウソであることが判明した。
(1)カリスマ的な指導者と宣伝していた「藤田真一」は架空の人物だった。
(2)彼が15億円をかけて開発したというアプリは存在せず、リードが販売していたアプリ「オートビットチャージ」は別物だった。
(3)そもそも、同社のマイニングサービスは、「オートビットチャージ」を購入しなくても利用できるものだった。
(4)「毎月最低30万円を受け取る人が300人以上いる」という事実はなかった。ウェブサイトに記載された儲け話の体験談は、人物も内容もすべて架空だった。
消費者庁では、「インターネット上には仮想通貨に関連した投資話が数多く存在します。簡単に大金が得られるような表現があれば、まずは疑い、甘い言葉に決してだまされないでください。契約する前に冷静に考えましょう」とアドバイスしている。
ちなみに、リードの代表者は消費者庁に対して「廃業する」と伝えたが、8月27日現在、商業登記については解散登記も清算人選定登記もされていないという。