2019年 12月 13日 (金)

「怒り」の制御は難しい 感情を管理できない社長に会社経営は向いてない!(大関暁夫)

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   プロテニス女子4大大会の全米オープンで、大坂なおみ選手が初優勝の快挙を成し遂げ大きな話題を呼んでいます。

   決勝での対戦相手は4大大会通算23勝という歴代2位の記録を持つ米国のスーパースター、セリーナ・ウィリアムズ選手。初の4大大会決勝進出の大坂選手にとって、かなり厳しい戦いになるであろうと予想されたものの、実際にはどちらが経験で上回っている選手なのかと見まごう2-0という完璧な勝利でした。

  • 社長が大坂なおみ選手から学ぶべきものは……
    社長が大坂なおみ選手から学ぶべきものは……

セリーナ選手の苛立ちに、大坂選手がとった行動

   多くのメディアで報じられているのでご承知の方も多いかと思いますが、勝負の分かれ目になったのは、コーチング反則判定に対する、セリーナ選手の感情的な乱れであったことは明らかです。

   大会ルールで禁止されている試合中コーチからのコーチングがあったとの審判の判定に、セリーナは事実無根と怒り心頭。その場での抗議だけでなく、その後も怒りが収まることはなく尾を引いた執拗な抗議行動によって集中力を欠き、自ら滅した形になりました。

   テニスは集中力と強い精神力が求められるスポーツです。数年前マイケル・チャンコーチについた錦織圭選手が、急激に世界ランクを上げて4大大会決勝にまで駒を進めるに至ったのは、チャン・コーチから指摘された精神面の弱さの改善に努めた証であると言われています。

   大坂選手もまた、これまでもう一つ壁を乗り超えられずに来たのは、精神面での弱さがあったのだと言います。ちょっとしたことですぐに頭に血がのぼる。1回のミスで自分はダメだと落ち込む。さらに、ひどいと涙が止まらなくなるなど。今回、彼女はそんな精神的な不安定さを微塵も見せることはありませんでした。勝利の陰には、王者にふさわしい精神面の成長があったと言えるでしょう。

   その意味で、対照的だったのが元王者のセリーナ選手です。出だしから劣勢の彼女には、焦りもあったのでしょう。そんな自身に苛立ちはじめた折に、コーチング反則の指摘を受け、苛立ちは怒りに変わってしまい、もうどうにも抑えることができなくなってしまった。

   何度もセリーナ選手が審判に詰め寄って暴言を吐いたり、自らのラケットをコートに叩きつけて破壊したり。一方、その間セリーナ選手のほうを見ることなく背を向けて立っていた大坂選手。会見でこのことに質問が及ぶと、自分の手に負えないものをしょい込んで動揺させられないよう、精神を集中していたのだと答えていました。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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