2020年 10月 29日 (木)

「怒り」の制御は難しい 感情を管理できない社長に会社経営は向いてない!(大関暁夫)

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怒りは人を悪くする

   しかし、解消になった取引が元に戻るわけはありません。それどころか、それからB社にとっては予想もしない厳しい時代が待っていました。

   業界が狭い世界だったこともあり悪い噂はすぐに広まり、他の業者からも発注を減らされたり取引を敬遠されたり。B社は瀕死の状態で人員を減らし、業容を縮小してなんとかかんとか生き延びてきました。

   何年かの後、私と会食をした際にH社長は、部下の怒りに感化されて感情のままに動いてしまった経営者としての後悔を、打ち明け話でしてくれたことがあります。

「怒りという感情ほど、エネルギーを使う割に得るものがないものはありません。お聞き及びと思いますが、うちはつまらない私の感情に任せた言動がもとで、業界内で干されてしまい、倒産の危機に直面しました。
反省に反省を重ねて頭を下げて回り、少しずつ少しずつですが信頼を回復しながら、やようやく立て直すのに5年かかりました。取引先はもとより、社員にも本当に申し訳ないことをしてしました。怒りは人を悪くします。経営者は会社を管理する人です。自身の感情も管理できず人に嫌な思いをさせるような者に、会社の管理はできません」

   喜怒哀楽。人間の感情はこの4つの言葉で表現されることがありますが、スポーツでも経営でも一番扱いが難しく、一番気をつけなくてはいけないものが「怒」であるということ。スポーツ選手と同じく経営者もまた、重要な局面でも感情に流されない冷静さが求められるのだと、大坂選手の全米オープン優勝の快挙をきっかけに改めて思い起こされた次第です。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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