2019年 10月 15日 (火)

プロ野球にみる「長期戦」「短期戦」のマネジメント 人のチカラを引き出す戦い方(大関暁夫)

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   野球の話で興味のない方には恐縮ですが、プロ野球はセ・パ両リーグで、日本シリーズに出場する前哨戦のクライマックス・シリーズを終えて、いよいよ日本一決定戦の日本シリーズが開幕しました。

   セ・リーグは今シーズン、圧倒的な強さでリーグ優勝を決めた広島東洋カープが読売ジャイアンツを下して順当に日本シリーズに駒を進めましたが、パ・リーグはリーグ優勝の埼玉西武ライオンズが2位の福岡ソフトバンクホークスに破れるという番狂わせがありました。

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ソフトバンク・工藤監督の投手起用の妙味

   今シーズンの西武ライオンズは4月の開幕から絶好調で、6か月にわたるシーズン中、一度も首位を譲ることなく、最終的に2位ソフトバンクに6.5ゲーム差の大差をつけて優勝したのです。

   しかも、直前の9月の直接対戦成績は西武が5勝1敗と圧勝。ところが、短期決戦である10月のクライマックス・シリーズでは2勝4敗で敗退。2勝のうち1勝はリーグ優勝チームのアドバンテージとして無条件で与えられるものなので、実質的には1勝4敗というまったく予想外のワンサイドな展開で破れたのです。

   この意外な展開に、巷で盛んに言われていたのが「短期決戦の難しさ」という表現でした。さらには、「監督の力量の差が出るのが短期決戦」などと言う意見もチラホラ。これは何やら戦略的マネジメントにも通じるヒントがありそうだと興味を持って、あれこれスポーツメデイアを読み漁り、専門家の分析をあたってみました。

   すると、大御所の野球評論家氏の勝敗分析に、かなり興味深いものがあったのです。

「勝敗を分けたのは、両チームの投手の使い方にかかわる戦略の違いかと。西武の辻監督は今シーズン他チームを圧倒したリーグ優勝の自信からか、シーズン中とほぼ同じ投手ローテーションと継投策を取っていました。
一方、ソフトバンクの工藤監督は、デキのいい二人の先発投手を短期決戦用に、あえて複数イニングを担当するリリーフに回し、相手を混乱させる策に。これが強力打線を黙らせました。常勝ソフトバンクの強さを垣間見た思いです」

   なるほど。この5年で3回日本一になっており、まさに短期決戦の戦い方を知り尽くしているチームの強さということなのかもしれません。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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