2018年 12月 10日 (月)

「4人に1人が喫煙者」をゼロにした会社 全社禁煙に成功した方法は?

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   社員の4人に1人がタバコを吸っていたのに、2年9か月で喫煙者ゼロにした会社がある。いったいどうやって全員の禁煙を成功させたのだろうか。

   2018年11月14日、働く人を受動喫煙から守る「喫煙社員ゼロチャレンジ事務局」(荒島英明代表)が主催する講演会「さあ始めよう全社員禁煙」がアビタス新宿セミナールーム(東京都渋谷区)で開かれた。J-CASTニュース会社ウォッチ記者が取材した。

  • 「喫煙社員ゼロ」を達成したティーペックの益満秀一さん
    「喫煙社員ゼロ」を達成したティーペックの益満秀一さん

朝礼で社長が流した「涙」が始まりだった

   この会社は、健康支援サービスの「ティーペック」(東京都台東区)だ。医師・看護師ら医療スタッフによる24時間電話健康相談や、医療機関の受診手配、セカンドオピニオンの紹介サービス、メンタルヘルス・カウンセリングなどを行なっている。同社で中心になって「喫煙社員ゼロ運動」に取り組んだ益満秀一・商品開発部部長が講演した。益満さん自身、日本禁煙学会が認定する「禁煙専門・認定指導者」の資格を持っている。

   益満さんによると、同社で「喫煙ゼロ運動」を始めたのは2013年3月のことだった。砂原健市社長の鶴の一声だ。「お客様の健康を願うティーペックの社員が健康を害するタバコを吸っていては説得力がないだろう!」と全社員に禁煙運動を呼びかけたのだ。

「きっかけは顧客からのクレームでした。保険会社の研修で肺がん予防の講師を務めた社員が控え室でタバコを吸っている姿を見られ、『なんだ!』と抗議がきたのです。また、お客様と商談中、タバコのニオイがプンプン漂う社員がいて、不愉快だというクレームもありました」(益満さん)

   じつは砂原社長自身、かつては一日に2箱以上吸うヘビースモーカーだったが、10年前にやめていた。砂原社長には30年前の会社設立時、先輩や同僚など7人の恩人がいた。しかし、そのうち5人はがんと脳梗塞で早逝した。全員喫煙者だった。タバコを吸わない2人は健在だ。62歳で逝った先輩の死の直前、砂原社長が病室に見舞うと、先輩は社長の手を握りながら、こう言った。

「あんたのように早くタバコをやめておけばよかった」

   砂原社長は全社員が月に一度集まる朝礼で「喫煙ゼロ運動」を宣言した時、オイオイ泣きながらこの話を披露したのだった。

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