忘年会はママさん社員が主役! 女性限定「女子会」を開く会社の心意気

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女性参加者全員が3チームに分かれて準備

   参加者全員が、ケータリングや飲み物を手配する「ご飯チーム」、BGMや映像を担当する「音楽チーム」、ビンゴゲームやモノマネ、プレゼント交換などを考える「出し物チーム」の3チームに分かれ、和気あいあいと準備を進めている。

「社内には5つの部署があるのですが、各チームとも部署を超えて編成しました。お互いにふだん交流が少ないので、ちょうど他の部署の人とも仲良くなれる絶好のチャンスとなりました」(本谷さん)

   当日は、代表が1本約5万円する高級ワインを数本、差し入れする予定だ。いったい、どうして女子限定の忘年会を開くことにしたのか。本谷さんはこう説明する。

「代表のスケジュールが忙しくて、いつも忘年会の日程がギリギリまで決まりませんでした。ママ社員は子どもを預ける必要があるため、日程が突然決まっても参加できません。また、終業後の夜7時スタートだと、夕方5時までの時短社員は空白の時間ができてしまいます。それに2時間の時間制限のある居酒屋などでは、途中で帰らなくてはいけない人には、割高感があります。ママさんが参加しやすいように昼ランチで忘年会を行なう部署もありましたが、やっぱりアルコールを飲めないと、さみしいですからね」

   そこで、すべての不満をなくすためにママが主役の「女子会忘年会」となったわけだ。「もともとママ社員で持っている会社なので、男性社員からは一切文句が出ませんでした」(本谷さん)という。もちろん、男性社員も含めた全員参加の忘年会は別に開く。

   3人のママ社員の話を聞いた。

   町田花奈さん(6歳年長児)「保育園の迎えが夕方6時で、4時半までの時短です。夫も忙しいし、両親とも働いているので迎えを頼みにくく、忘年会にはなかなか出ることができませんでした。今回は早めに日取りが決まり、家族で調整できました。準備グループから力を入れて、思いっきり楽しみます」

   井出聡子さん(小3児)「私も学童の迎えが夕方6時なので、4時までの時短です。去年の忘年会は出られなかったので、今年はチームで団結して楽しいものを作りたい。ママさん同士、受験の話や旦那の愚痴をホンネで話せるからうれしいです」

   松本美実さん(小6児)「私は子どもが大きいので出やすかったのですが、今年は社長のワインが楽しみですね。カルフォルニア産の高級品だそうです。女子同士で大いに飲みたいです」

   何だか今から盛り上がっている。(福田和郎)

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