プロ野球・埼玉西武ライオンズから、ポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指していた菊池雄星投手(27)が、シアトル・マリナーズと4年契約を結んだことを発表しました。世間の注目を集めたのは、巨額の契約金や背番号もそうですが、菊池投手の「英語力」!入団会見で披露した流暢な英語を、現地メディアはどう評価したのでしょうか。菊池投手の「英語力」を採点したら......。日本選手で初!入団会見をすべて英語で!マリナーズの本拠地「T-モバイル・パーク(米ワシントン州・シアトル)」での入団会見に挑んだ菊池雄星投手。冒頭の挨拶を英語でおこなっただけでなく、驚くことに、地元記者との質疑応答もすべて英語で対応したのです!記者からの質問は聞き間違えないように、通訳に訳してもらってはいたものの、答えは自ら考えた英語で返していました。私も会見の映像を観ましたが、メモを見たり、通訳に言い回しを確認したりすることもなく、最後まで「自分の英語」で答え続けた姿には、正直ビックリしました。現地メディアによると、日本人に限らず英語を母国語としない選手が、入団会見を英語でこなした事例はこれまでなかったとのこと。「異例」とも言える会見の印象を、多くのメディアが次のように評しました。YuseiKikuchiwellpreparedformovetoMLB(菊池雄星は、大リーグ移籍に向けて準備万端だった)wellpreparedfor:~に向けて準備万端、用意周到とりわけ菊池投手の「英語力」については、現地メディアやマリナーズ幹部が大絶賛!称賛の声が相次ぎました。ThisintroductionwouldbedifferentfromhisJapanesepredecessors(これまでの日本人前任者たちとは違うスタートだ!)predecessor:前任者ThefactthathewentthroughthisinterviewprocessinEnglishisphenomenal(彼が会見をすべて英語で通したのは、すばらしいことだ!)phenomenal:すばらしいKikuchiwasn'tgoingtolooktosomeoneelseforhelp(菊池は、誰の手助けも必要としないだろう)報道によると、菊池投手は「入団会見を英語でこなす初めての日本人選手」を目指して、ひそかに英語のレッスンを続けてきたそうです。たかが英語、されど英語。菊池投手はその「英語力」で、大リーグに挑む決意のほどを示しただけでなく、現地の人々のハートをしっかりとつかんだ様子。100点満点を超えて200点をゲット!といったところでしょうか。早くもあだ名は「YK」!?入団会見で気になったのは、マリナーズのジェリー・ディポトGMや代理人のスコット・ボラス氏らが、菊池選手のことを「YK」と呼んでいたことです。発音は、そのまま「ワイケー」。「ワイケーが言うには......」「ワイケーは......」と連発していました。早くも菊池投手のあだ名は「ワイケー」になりそうですが、イニシャルで呼ぶのはアメリカ流でしょうか?「JFK」(故ケネディ大統領)みたいでカッコイイですよね。その「ワイケー」こと菊池雄星投手。会見で、現地記者からマリナーズを選んだ理由を聞かれてこう答えました。Ifeltthechemistrybetweenus(球団との間に、相性の良さを感じた)そこで「今週のニュースな英語」は、この菊池投手のことばから、「chemistry」を取り上げます。「chemistry」は学問の「化学」や、物質の「化学的性質」を表すほか、二人の間の「相性」や「親和力」も表します。chemistrybetweenamanandwoman(男女の相性)Thereischemistrybetweenus(私たちは相性がよい)Theyhavegoodchemistry(彼らは相性がよい)形容詞の「good」を「bad」に置き換えると、反対の意味になります。Theyhavebadchemistry(彼らは相性が悪い)まだスタートしたばかりですが、菊池雄星投手と大リーグの相性はとてもよさそう。菊池投手の今後の活躍もさることながら、記者会見が楽しみです。(井津川倫子)
記事に戻る