2024年 4月 27日 (土)

入社式「心にひびく社長の挨拶」 会社ウォッチ編集部のオススメはコレだ!

「君が会社のために何をできるかを問いたまえ」

   アツさでは、こちらも負けていない。ジョン・F・ケネディは「国が諸君のために何ができるかを問うのではなく、諸君が国のために何ができるかを問うてほしい」と言ったが、似た言葉で訴えたのが、化学メーカーのトクヤマの横田浩社長だ。

   「皆さんは、まさに不透明な時代に社会人の一歩を踏み出した。正義とは何か。自由と民主主義を基調にした正義が揺らぎつつあります。AIは人類を豊かにするのか、人類の脅威になるのか。こうした世の中で何に希望を見出して人生100年時代を生き抜いていくのか。常に自分を磨き続けることが大事です。会社に何かをしてもらおうという姿勢の人はこの会社にはいらない。これをやりたいという自立した人になってほしい。創業者である岩井勝次郎の言葉を紹介して挨拶を締めくくりたい。『常に事業は艱難に成り、安逸に敗る』」

   「入りたい企業ランキング」で常にトップクラスの伊藤忠商事の鈴木善久社長も、激しいエールを送った。

   「皆さんに『新人としてまずは目の前の仕事に全力を尽くせ』などとは言いません。そんなことは伊藤忠では当たり前です。激戦を乗り越えてきた皆さんは選ばれた人材のはず。定型の基本を学んだらさっさと自分の頭で考え、知恵をめぐらす、それが伊藤忠の求める新入社員です。1990年代、『これからの商社は卸ではなくリテールだ』と主張した若手社員が、夢かなわず転職した。数年後、伊藤忠はファミ―マートを買収します。それから20年、その若手はファミリーマート社長として戻ってきた。澤田貴司社長その人です。新人や若手の夢がそのまま実現するわけではありませんが、若い人の発想や感性が新しいことを生み出す原動力になるということです」

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