2021年 1月 25日 (月)

野茂投手もイチロー選手も彼らなしでは大リーガーになれなかった 「代理人」という仕事(気になるビジネス本)

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日本人代理人が明かす交渉の裏側

   縁あって働き始めたメンフィス。そのことを大切に思い、真摯に過ごした甲斐あってか、それに報いるような幸運に恵まれた。

   長谷川さんがインターンに採用されてから数か月後、その上部メジャーのカージナルスにオリックスから田口壮選手がFA移籍してきたのだ。しかも、田口選手はオープン戦で成績を残せずにメンフィスに降格したため、親しく交わるようになったそうだ。

   その後、田口選手の通訳をするようになりメジャーに帯同する機会にも恵まれた。そして、その代理人であるアラン・ニーロ氏を紹介され、これをきっかけにニーロ氏の元で代理人としての道を歩み始めるのだ。

   本書は、長谷川さんがその経験を振り返り、代理人になるためのプロセスや、その仕事の詳細を紹介しているほか、日米両国での契約・年俸交渉について個別の選手の具体例を引き、わかりやすく解説している。

   大物代理人として知られるニーロ氏は、米国で契約する日本人大リーガーも多く、日本で世話をしている外国人選手も少なくない。田口選手をはじめ、多田野数人投手、城島健司選手らをめぐっての、各球団との条件交渉、移籍交渉についての解説は、過去のことであるにもかかわらず臨場感たっぷり。城島選手の日本復帰をめぐって、その落着き先が阪神になった経緯は興味深い。

   日本人選手の大リーガー挑戦の「突破口」を開いた野茂投手は、大リーグ1年目の95年、13勝(6敗)してナショナル・リーグの新人王に選ばれた。その後、つくられた米映画「ザ・エージェント」では代理人にスポットが当てられ、主役を務めたトム・クルーズのカッコよさも手伝って、関心が高まったことは記憶に鮮明だ。

   野茂投手やイチロー選手をはじめ、日本人大リーガーは2019年、シアトル・マリナーズに入団した菊池雄星投手まで60人弱。「裏方」として、彼らをその職に就くまで、そして就いてからも、彼らと同じ「本場でやってやる」という強い気持ちで支えている。

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「代理人だからこそ書ける 日米プロ野球の契約の謎」
長谷川嘉宣著
ポプラ社
税別800円

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