2024年 4月 24日 (水)

「年収600万円の仕事やめて専業主婦に」女性の投稿に賛否両論! 専門家に聞いた

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「一度家庭のしがらみを横において、考え直してほしい」

――回答は「頑張って働き続けて」という声と「専業主婦になって子どもの面倒をみたら」という意見にはっきり二分されました。

川上さん「どちらにも一理あります。逆に言えば、どちらかが正しくどちらかが間違いだとは一概には言えないと思いました。働き続けることで得られるものもあれば失うものもあり、辞めることで得られるものもあれば失うものもあります。寄せられた声はとても参考になるものだと思います」

――「働き続けて」という意見の中には、「離婚した時のために仕事を続けるべき」とか、「家事を外注したら」など、ドライというか、新しい考え方が目立ちます。

川上さん「経済的に自立しているか否かは、自分の人生を自分自身で決めるうえで最も重要な要素だと思います。専業主婦であることに後ろめたさを感じてしまう人の声を聞くと、その多くは経済的に夫に依存していることが原因になっています。家族の中に自分だけ囚われるのではなく、個人としての自分のあり方にも目を向けた方がいいというアドバイスです。
家事の外注も合理的なアドバイスです。仕事も家事もすべて引き受けて完ぺきにこなさなければという状態から解放されないと、ただただ疲弊してしまうことになりかねません」

――一方、「辞めた方がいい」という意見の中には、「自分も年収は高かったが、疲れてゆとりがなかった」などと、働き続けることによって心理面で追いつめられる状況を訴える声が多かったです。

川上さん「自分が本当にやりたい仕事なのか、望む働き方なのか、一度家庭のことやこれまでしがらみを横において、考え直していただきたい。その上で、本当は他にやりたい仕事があることに気づいたり、あるいは家事や育児に専念したいという思いに気づいたりできれば、自分が納得して進むべき道が見つかると考えます。
投稿で気になったのは、相談者が育休を取得したことが出てきますが、夫が育休をとったのかどうか不明です。相談者だけが家事、育児を担っている印象を受けます。毎日深夜帰りという夫の働き方も心配です。相談者が今の仕事を続けたいと思うなら、夫と向き合ってお互いの働き方をどうしていくのか、家事や育児をどう協力していくのか、しっかり話し合ってほしいです」

(福田和郎)

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