2021年 9月 21日 (火)

経団連会長発言で話題「終身雇用」 会社に守ってもらうメリットはあるのか?(城繁幸)

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終身雇用の必要悪は「下半分」の人が引き受ける

   Q 終身雇用はどうなるの?

   A おそらく、経団連が「もう無理」といったところで、すぐに解雇規制が緩和されたりすることはないはずなので、形骸化しつつも終身雇用制度は当面継続するでしょう。だから「終身雇用がなくなると生きていけない」と、心配している人は安心してくださいね。

   一方で、新卒一括採用の見直しに代表されるように、年功序列は若手や優秀層から見直しがどんどん進むはず。彼らは自身の希望するキャリアを実現し、納得のいく処遇を求めて会社と交渉し、放っておいても流動化していくはずです。

   従業員の上半分が自発的に終身雇用を離脱するようなイメージですね。

   結果、残業や転勤といった終身雇用の必要悪は、「下半分」の人が引き受けることになるでしょう。イメージとしてはこんな感じです。

上司「山田君、こんど北海道に転勤してほしいんだけど」
山田「東京以外はお断りします。辞令が出たら転職します」
上司「ということで鈴木君、北海道よろしくね」
鈴木「え? またボクが転勤なんですか? 5年で3回目ですよ...... でもしょうがないですね」

   まあ、そこまで滅私奉公しても終身雇用が守られる保証はないわけですが。

   Q では、そうまでして人生かけて会社に終身雇用を守ってもらうメリットってあるの?

   A ないんじゃないですかね。

(城繁幸)

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
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