2024年 3月 29日 (金)

「子連れ出勤」、同僚がやるなら「賛成する」が多数―調査結果を専門家に聞いた

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   「子連れ出勤」を認める企業が増えている。しかし、子どもを職場に連れて行く人も、迎える同僚も何かと気苦労が絶えない。

   働く女性を対象にした意識調査によると、「賛成」と「反対」がほぼ二分された。しかも職場に連れて行く当事者より、迎える側の同僚に「賛成」が多いという意外な結果が出た。なぜ、迷惑をこうむる可能性がある同僚に賛成が多いのか。調査を担当した専門家に聞いた。

  • 子連れ出勤をする母子(写真はイメージです)
    子連れ出勤をする母子(写真はイメージです)
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子連れ出勤を推進する政府に「保育園が先だ!」と反発の声

   子連れ出勤は、じつは国が積極的に推進しようとしている政策だ。2018年6月に政府の少子化克服戦略会議が出した提言の中で、子育て支援の一つとして企業に求める施策の中に「子連れコワーキングスペースの整備」「中小企業の子連れ出勤の環境整備」があげられた。

   今年(2019年)1月には宮越光寛少子化担当相が茨城県つくば市にある 子連れ出勤を認めている授乳服メーカーを視察。働く母親の横にいた赤ちゃんを抱きあげ、「乳離れしていない子どもにとって、母親がいつも近くにいるのは素晴らしいことだ」と絶賛した。しかし、「子育ては母親の役目」と言っているふうにとられるのを恐れたのか、すぐに「子育て中の女性だけではなく、男性の子連れ出勤も検討すべきだ」と付け加えた。

   国が子連れ出勤を奨励することに対して、SNS上では「保育園を整備するなど、ほかにやるべきことがあるはずだ」といった反発や、「社会全体で子育てをする意識が高まる」といった共感など、賛否両論が巻き起こったものだ。

   主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」の調査機関「しゅふJOB総研」が行なった1000人の女性を対象にした「子どもを連れて出勤するってどうなの? 働く主婦の意識調査」(2019年7月2日発表)によると、「子連れ出勤をしたことがある」人は15.4%(ない人は84.6%)だった。また、「子連れ出勤する同僚と一緒に働いたことがある」人も16.7%(ない人は83.3%)いた。この数字は、意外に多いというべきか、まだまだ少ないとみるべきか。

   子連れ出勤のメリットについて聞くと(複数回答)、「保活に失敗しても働くことができる」(48.5%)、「保育施設に預けに行く手間が省ける」(43.2%)、「子どもが近くにいて安心して仕事ができる」(42.9%)の3つを上げた人が多く、「メリットは何もない」と突き放した人が18.3%もいた=表(1)参照

図表(1)子連れ出勤のメリットは?
図表(1)子連れ出勤のメリットは?

   一方、子連れ出勤のデメリットについて聞くと(複数回答)、「職場に迷惑をかける(81.1%)、「仕事に集中できない」(79.8%)、「通勤が大変」(61.7%)の3つが高い割合だった。「デメリットは何もない」と答えた人は0.9%しかいなかった=表(2)参照。メリットより、デメリットのほうが大きいと考えている人が多いようだ。

図表(2)子連れ出勤のデメリットは?
図表(2)子連れ出勤のデメリットは?
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